海外取引所を利用しているユーザーの中には、バイナンスを利用している方が多いのではないでしょうか。
しかし、そんなバイナンスが日本を締め出す…そんな話が突如入ってきました。
一体日本とバイナンスの間に何が起こったのでしょうか。
バイナンスが日本居住のユーザーへ取引制限を実施
現在バイナンスでは、ログイン時にこのような注意文が表示されます。
Binance.comは日本居住のユーザーへの段階的な取引機能の制限の実施を後日予定しております。制限の詳細は内容が決定してから追ってご連絡させていただきます。
なお、現段階では機能制限はされておらず、次の段階へと進むまでは通常通りすべてのサービスがご利用いただけます。もしもご不明な点やご意見等ございましたら弊社カスタマーサポートにお問合せください。
つまり、日本居住者は近いうちにバイナンスで取引することができなくなるということですね。
バイナンスは日本で一番利用されている海外取引所と言っても過言ではない為、衝撃を受けた方が多数いるのではないかと思います。
とは言え、恐らく送金には制限は入らないであろうと見られていますので、資産を取り出せなくなることは無さそうです。
それにしても日本とバイナンスの間に一体何があったのでしょうか。
あまりに突然の宣言だった為、ツイッター上では大きく話題になり、様々な憶測が飛び交うことになりました。
バイナンスが日本に進出?
バイナンスが日本の取引機能を制限した理由として、一番有力な説がバイナンスの日本進出です。
去年、バイナンスはアメリカの取引機能に制限を掛けました。
そして、その後にバイナンスUSを立ち上げた実績があります。
今回のケースも、まさに同じパターンなのではないかと言うのが、バイナンス日本進出説が推されている理由です。
日本は世界の中でも早い段階で仮想通貨に目を付けており、仮想通貨ユーザーも相当数存在しているのでバイナンス側としても日本でサービスを開始したいと思っていることでしょう。
もしバイナンスが日本の取引所の買収を成功していたとすれば、そのまま日本でバイナンスJPを開始するかもしれませんね。
バイナンスは過去に日本進出していた
バイナンスは以前、日本語でのサービスを行っておりました。
しかし、2017年に施行された改正資金決済法によって、交換業者の登録が義務づけられてしまったのでバイナンスは日本から一度撤退しています。
このことから、バイナンスが日本をビジネスの場として認識していることは明らかであり、改正資金決済法さえクリアすれば再度日本へやってくるはずです。
ただ、日本の法規制が厳しい為、今までのバイナンスと同じように使えるかはまだ分かりません。
また、バイナンスUSのように草コインや一部のアルトコインは上場していない可能性もあります。
日本規制により草コインに影響も
2017年~2018年に掛けて、日本で猛烈な仮想通貨ブームが到来しました。
その際に、特に盛り上がったのが草コインです。
この時期に仮想通貨を始めた、いわゆる出川組と呼ばれるユーザーで草コインを買った方はかなりいるのではないでしょうか。
実際、今現在でも草コインの多くは日本人が所有していると言われています。
そして、日本人が草コインを買う場合の主要取引所としてバイナンスが利用されていた為、今回の取引規制で草コインが大量に売られるのではないかと噂されています。
バイナンスUSを参考にすると、日本にバイナンスが進出してきても恐らく草コインの取り扱いは行っていない為、取引制限前に草コインを売っておかないと強制的に塩漬け状態になってしまいます。
その可能性を回避する為に、日本人が次々と草コインを手放すかもしれません。