9月24日にビットコインが暴落し、100万円割れを記録してしまい、多くの仮想通貨ユーザーを動揺させています。
ビットコインだけでなく、アルトコインのなかで人気のイーサリアムとリップルも同じタイミングで暴落しています。
仮想通貨市場に何が起きているのでしょうか。
要点
ビットコインが9月24日に暴落した結果100万円割れを記録するなか、イーサリアムとリップルの景気悪化もわかっています。仮想通貨が軒並み不調に入った原因を考察します。
目次
ビットコイン、イーサリアム、リップルの各チャート
9月24日の仮想通貨市場に何が起きたのか、ビットコイン、イーサリアム、リップルの各チャートから分析します。
ビットコイン
こちらがビットコインの最近の日足チャートです。
暴落前は主に100~130万円の間を推移していましたが、9月24日に暴落し、100万円を下回ってしまいました。翌日も復調は見られず、終値が90万3671円と90万円割れさえ近い様相です。
ビットコインといえば9月23日にBakktによるビットコイン先物取引開始が話題になっており、需要増加が見込まれるところでしたが、効果は見られずむしろ予想を大きく裏切る結果に至りました。
イーサリアム
こちらはイーサリアムにおける最近の日足チャートです。
ビットコインと同じ形で9月24日に暴落を迎えています。12日の始値1万9211円から上昇トレンドに入り、19日の終値は2万3831円まで記録したにも関わらず、24日終値は1万7947円と上昇トレンド前まで暴落する結果になりました。
翌日はわずかながら1万8257円まで回復しているのがせめてもの救いでしょうか。
リップル
最近のリップルの日足チャートです。
24日の下落幅は、28.807円から25.192円です。17日の28.220円から18日の33.814円と急上昇があり、その反動で下落が続いてはいましたが、今回の暴落により高騰前より低いところまで価格が引き戻されています。
こちらも25日は26.346円で締めており、回復の兆しは見られます。
その他の仮想通貨は?
ほかの仮想通貨でも9月24日はビットコインキャッシュが3万1433円→2万5980円、ライトコインが7154.6円→5910.7円と大幅に下落しています。
その他の仮想通貨もほとんどが軒並み大きな下落幅を記録する結果になりました。
アルトコインはビットコイン市場につられやすい?
以上のことから、アルトコインはビットコインの景気に影響されやすいことが考えられます。
今回のビットコイン暴落の前日にスタートしたBakkt先物取引はビットコインのみを対象にしたもので、アルトコインとはあまり関係がないように思われます。
しかし、2017年末にビットコインが200万超えを記録しながら、翌年1月から急落を始めたときも、イーサリアムやリップルなど、多くの仮想通貨が価格規模は違えど似た時期に似た値動きを見せています。
この事実からも、Bakkt先物取引開始翌日のビットコイン暴落にアルトコインの多くがつられてしまうのはむしろ普通と見るのが賢明でしょう。
また、取引所によってはアルトコインを日本円で買えず、ビットコインで支払わなければならないところもあります。
ビットコインの価格が暴落したことで、ビットコイン建てによるアルトコイン取引にも多くのユーザーが消極的になってしまうようです。
その結果、アルトコインも暴落してしまうという考え方もできます。
まとめ
9月24日にビットコインが暴落したことが話題になっていますが、アルトコインの多くも同じ日に軒並み暴落する結果が出ています。
以上のことからアルトコインの多くはビットコインの景気につられやすい性質があるようです。
ビットコインにはない独自の機能がアルトコインのアイデンティティですが、知名度がまだまだ足りない以上、仮想通貨市場全体を支配するビットコインの流れに逆らえない状況が続いています。
これからアルトコインの取引を考えている人も、ビットコイン市場を定期的にチェックすることが大切でしょう。