米Volatility Sharesは現地時間23日の公式発表で、レバレッジ型ビットコイン先物ETFである「BITX」が承認されたことを明かしました。
仮想通貨規制に強硬姿勢を取る米SEC(証券取引委員会)によって、同形式の金融商品が初承認された形です。
そのため仮想通貨市場にも、ポジティブな影響が見られます。
今回の動向を、仮想通貨先物ETFの定義を交えながら解説します。
要点
ビットコイン先物ETF「BITX」が承認
Volatility Sharesによるレバレッジ型ビットコイン先物ETF「BITX」が、米SECによって上場を認められました。
SECは同形式の金融商品について、初めて承認した形です。
正式な上場予定は27日となり、仮想通貨投資の新しいパターンとして世間の注目を浴びるでしょう。
BITXはビットコインの先物投資の一種で、現物への直接投資ではありません。
レバレッジを最大2倍まで利かせた状態で、先物商品として運用します。
相場変動は「CME Bitcoin Futures Daily Roll Index」という指数に従います。
倍数が少ないぶん、損失リスクを抑えながらの運用が可能です。
レバレッジ型ビットコイン先物ETFが注目されれば、仮想通貨市場にも前向きな影響があるでしょう。
Twitterでは以下の口コミがありました。
仮想通貨の先物ETFとは?
先物ETFとは、投資信託商品の形式名です。
まずETFは、特定の株価や相場変動に従った運用成果を目指します。
一般的な投資信託商品とは違い、証券取引所や金融商品取引所で利用が可能です。
つまり証券取引所では通常の株式取引だけでなく、ETFによる投資信託も試せます。
先物ETFでは、先物価格への連動を狙う形です。
将来の取引期日とともに、そのときの価格を決めます。
期日より前に条件を決めることから「先物価格」と呼ばれるのです。
今回承認された先物ETFは、ビットコインの先物価格が対象になります。
投資者は先物価格の変動を読みながら、投資信託を注文する形です。
仮想通貨相場に対する先物ETF承認の影響は?
BITXの承認によって、ビットコイン市場にも前向きな影響があります。
GMOコイン販売所の日足チャートで確かめましょう。
承認日である23日の始値は420万2849円でしたが、終値は433万3068円でした。
この間の上昇率は約3.1%です。
上昇トレンドの最中ではありますが、SECの承認による影響が考えられます。
最近のSECは未登録有価証券の取引の疑いがあるとして、BinanceやCoinbaseといった大手仮想通貨取引所を続々と提訴しました。
規制をめぐる強硬的姿勢が物議を醸している状況です。
しかしビットコインの先物ETFを承認したことは、投資家心理を前向きにさせたでしょう。
承認によって、強硬的姿勢の軟化が考えられるからです。
今後のSECの動向が気になりますが、ビットコインの新しい投資パターンが確立されたことで、仮想通貨市場の雰囲気も良化したでしょう。
まとめ
米SECがレバレッジ型ビットコイン先物ETF「BITX」を承認しました。
ETFとは投資信託の一種であり、今回の商品ではレバレッジ2倍なので、リスクを抑えながら運用できるでしょう。
新しい投資パターンが生まれたことで、仮想通貨市場にも前向きな影響があるようです。
仮想通貨関連の金融商品は、今後どのようなパターンが生まれるのでしょうか。