2023年のビットコインとイーサリアム、リップルの各市場を総括します。
ビットコインとイーサリアムは、基本的に上昇傾向でした。
リップルは7月に大幅な値上げを記録しましたが、そのあとは落ち着いた値動きです。
各市場について、詳しく見ていきましょう。
要点
2023年のビットコイン市場
まずはビットコイン市場から見ていきましょう。
GMOコイン販売所の週足チャートで検証します。
ビットコインは1月から上昇傾向が続きました。
1月1日週の始値は211万8782円だったのに対し、12月24日週の終値は581万6903円でした。
上昇率は約274.5%となり、驚異的な値上がりがうかがえます。
2023年はビットコインによって、多額の利益を得た投資者も多いでしょう。
2023年のビットコインは、世界経済を味方につけた印象です。
2022年に目立ったインフレが、2023年には沈静化を示しました。
加えて2023年後半では、米国でビットコインETFの承認申請が相次ぎました。
承認の機運が高まり、買い注文が集まりやすかったのでしょう。
以上からビットコインは、1年通して好調が続いていました。
2023年のイーサリアム市場
続いて2023年のイーサリアム市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の週足チャートを確かめてください。
2023年はイーサリアムも、価格が上昇傾向でした。
8月に一度価格が落ち込みましたが、10月中旬から盛り返しています。
1月1日週の始値は15万3647円だったのに対し、12月24日週の終値は31万6233円でした。
上昇率は約205.8%で、こちらも驚異的な数字です。
イーサリアムも世界経済の回復の影響を受けました。
加えてイーサリアムETFの承認申請が相次ぎ、上場の機運が高まっています。
さらにイーサリアムは2023年4月に「Shapella」というアップグレードを迎えました。
2024年前半には「Dencun」が予定されており、業界の関心を集めています。
このようにイーサリアムは何度もアップグレードを繰り返しており、そのたびに需要が上がる傾向です。
アップグレードとETF申請が、イーサリアムに味方しました。
以上から2023年を通し、大きな上昇率を記録しています。
2023年のリップル市場
最後は2023年のリップル市場です。
GMOコイン販売所の週足チャートで見ていきましょう。
リップルは2023年初頭と終わりを比べると、価格水準が上がっています。
1月1日週の始値は43.827円でしたが、12月24日週の終値は85.836円まで上がっています。
上昇率は約195.9%です。
大きな数字ですが、ビットコインやイーサリアムよりは劣ります。
リップルは7月に急上昇を迎え、年間の最高値である126.044円を記録しました。
開発や運営を手がけるリップル社は、SEC(米証券取引委員会)と裁判中です。
7月にリップル社の一部勝訴の判決が下っており、市場では買い注文が殺到しました。
裁判特需の一服後はやや価格が落ち着きましたが、それでも高い水準で推移しています。
リップルの今後は世界経済だけでなく、裁判の動向がカギを握りそうです。
まとめ
2023年は仮想通貨全体の相場が上昇傾向でした。
ビットコインとイーサリアム、リップルはいずれも、年初から2倍前後の値上がりを記録しています。
ビットコインとイーサリアムは、仮想通貨ETFの承認申請が相次ぎ、投資家心理が前向きになりました。
一方リップルは7月の裁判特需で、価格が一時100円を超えました。
今の相場は7月より落ち着いた印象ですが、それでも価格水準は高いままです。
2024年の仮想通貨はどのような展開になるでしょうか。