ビットコイン市場は11月7日あたりから下落トレンドに入ったものの、16~17日と2日連続で微増を記録しており、ネガティブな状況が変わるかもしれません。
一方で最近はアメリカの大物投資家による「2023年に2700万円」という予測や、同国の大手銀行CEOによる「ビットコインを買ってください」発言など、ビットコインのポジティブな観測が多くの投資者を引きつけているようです。
ビットコインの相場状況を有力者の発言と照らし合わせ、改めて将来性を検証します。
要点
アメリカの大物投資家による2023年の価格暴騰予測など、ビットコインに関する興味深いコメントが複数報じられています。市場への影響と照らし合わせながら検証します。
目次
11月11~17日のビットコインの相場は?
こちらが11月17日までのビットコイン日足チャートです。
10月25~27日の爆上げで1BTC100万円を突破したビットコインですが、11月7日から下落トレンドが続いていました。
7日の始値が101万6169円でしたが、最後に値下がりが確定した15日には92万1300円が終値となり、またも100万円を割ってしまいました。10月下旬の勢いは完全に失われています。
救いとなるのが11月16~17日と2日連続で価格が微増していることです。先週から始まった下落トレンドの最中も、調整を受けたかのように価格が一時上昇した日はあります。
「今回もただの価格調整では?」という考えもあるでしょう。
しかし画像の赤い線が示す25日移動平均線は、ローソク足を超えて上昇し続けています。ローソク足から離れて移動平均線が一つの方向へ動き続けると、価格もそれに合わせるようになります。
すなわちローソク足の上に出ても線グラフが伸び続ければ、上昇トレンド開始のサインと考えられます。
ビットコインは再び100万円を超える可能性が高いと考えられます。
ビットコインをめぐる有力発言が続々
11月はすでにビットコインに関するポジティブな発言が複数報じられています。代表例となる2人は米ベンチャーキャピタル投資家のティム・ドレイパー氏、米大手銀行のモーガン・クリーク・キャピタルCEOのマーク・ユスコ氏です。
米ベンチャーキャピタル投資家「2023年にビットコインは2700万円」
米の有力投資家であるティム・ドレイパー氏によると、ビットコインは2023年までに25万ドルに達するとのことです。
例の発言は、11月4~8日にマルタ島で行われた「AI & ブロックチェーンサミット」でのことでした。
ここで彼はビットコイン高騰予測の理由を「ライトニングネットワークの使用増加」としています。
ライトニングネットワークは、ブロックチェーンが溜まって重くなったビットコインのデータ処理を速めるための特殊技術です。これを利用する人が世界的に増えていることから、ビットコインの需要が大きく高まるというのが、ドレイパー氏の持論のようです。
米モーガン・クリークCEO「Amazon株を売って、ビットコインを買ってください」
11月13日にはニューヨークのデジタル資産サミットに大手金融会社モーガン・クリーク・キャピタルのCEOであるマーク・ユスコ氏が出席しました。
そこでユスコ氏は「Amazon株を売って、ビットコインを買ってください」と発言しました。
ユスコ氏はビットコインについて、「現在ある中で最も大きな富を築きうる機会」と持論を展開しています。ビットコインを今持てば大富豪になれることを示唆する意見とも取れます。
先日まで下落トレンドだったビットコインですが、このような有力者のポジティブな発言が積み重なり、再び需要呼び起こしている可能性はあるでしょう。
今週からのビットコインの値動きが注目されます。
まとめ
ビットコインは先週から下落トレンドに入っていたものの、ここ2日間は価格上昇を果たしています。アメリカの有力投資家や大手金融会社のCEOがビットコインの価値を高く評価する発言をしたことで、投資者心理が買いポジションへ傾いている可能性があります。
有名人の発言があったからすぐにビットコインの相場に影響するとは限りませんが、今週からの値動きが上昇に転じるかが注目されます。