アルゼンチンの法定通貨「ペソ」が暴落したことにより、ビットコインがペソ建てで過去最高値を更新しました。
世界情勢が悪化する中、引き続きビットコインの値動きに注視したい場面です。
要点
ペソ暴落でビットコイン暴騰
アルゼンチンで11日、大統領予備選挙がスタート。
本来は現職のマウリシオ・マクリ大統領のリードが予想されていましたが、左派のアルベルト・フェルナンデス元首相がリードしたことにより、経済的混乱が懸念されています。
それに伴い、直近でアルゼンチンの法定通貨「ペソ」が一時36%の歴史的な暴落。
アルゼンチンペソ円 日足
ビットコインはこれに伴い、13日時点で過去最高値を更新しました。
以前からトルコ、イラン、ベネズエラといった新興国では、通貨が暴落した際にビットコインの暴騰が確認されていましたが、今回も同国の資金逃避として使われたと指摘されています。
ただし、現時点で影響があるのは、アルゼンチンのみで、米ドル建てや円建てのマーケットまでは波及していません。
余談許さない世界情勢に注目か
米中貿易摩擦から直近ではブレグジットの懸念、加えてアルゼンチンのような新興国の利下げ・通貨の暴落と世界情勢は予断を許さない状況です。
もちろん、2008年リーマンショックのような大きな金融危機にまでは至っていませんが、一部の専門家からは、そのような大きな出来事が起こるとも指摘されています。
現時点ではなんともいえませんが、上記に挙げた懸念材料や、米国株式市場もまだ落ち着きをみせていないので、引き続き世界情勢は注目となるかもしれません。
週明けからビットコインはやや軟調な動きが続いていますが、このような金融市場の懸念があるうちは、まだ上昇のチャンスがいくらでもあるといえるので、引き続き双方の動向を注視したい場面ではあります。
まとめ
11日、アルゼンチンで開かれた時期大統領の予備選挙で、予想に反し左派のアルベルト・フェルナンデス元首相が得点をリード。
仮にフェルナンデス大統領が当選した場合、経済的混乱が予想され、同国の通貨ペソは一時36%安の歴史的な暴落を果たしました。
まだ米ドルや円建てのビットコインまでには影響がないものの、ペソ建ての価格は過去最高値を更新。
世界情勢は予断を許さぬ状況が続いているので、引き続き双方のマーケットを注視したい場面ではあります。