このごろビットコインで価格下落が起きやすくなっているようです。
10月は史上最高値の更新を繰り返して話題になっていました。
しかし強力な上昇トレンドが終わりを迎えるかもしれません。
利食い売りが続出しているという報道もあります。
10月27日時点の値動きから、ビットコイン市場に何が起きているのかを解説します。
要点
27日のビットコイン市場は？
10月21日からビットコインの価格下落が目立ち始めました。
日本時間である本日27日も、大きく値下げをしそうです。
GMOコイン販売所の日足チャートの画像から解説します。
27日21時37分時点の終値は661万4191円です。
価格下落は21日から始まっており、このときの始値は743万7662円でした。
値幅にして約12.4％の下落です。
23日～25日は幾分が勢いを取り戻したように見えますが、26日からまた値下がりが始まり、27日はさらに大きく下がっています。
これは上昇トレンドの終わりと見た方がよさそうです。
利食い売りが続出している？
ロイター通信によると、今回の下落の原因として「利食い売り」が挙がっています。
この記事はオーストラリア投資プラットフォーム「City Index」のトニー・シカモア氏のコメントを紹介しました。
彼はビットコインの下落の要因として、最近の価格上昇からの反動を受けた利食い売りを指摘しているのです。
ここから考えると21日～22日の価格下落が目立ったことから、利食い売りが続出する状況は想像できます。
下げ幅が大きかったため、それ以上の利益を失いたくないと思った投資家たちの売り注文が続出したのでしょう。
これが利食い売りが指摘された背景です。
実際に26日～27日にも大きな価格下落が目立ったのは、利食い売りの注文が目立ったからでしょう。
保有者は損切りかガチホどちらをすべき？
ここで重要なのは冷静な判断です。今回のように価格下落が集中しているときは、2つの選択肢が挙がります。
・価格回復を見越して長期保有に転換する
ひとつは売り払うことです。
これには損切りや利益確定の目的があります。
とくに10月中旬にビットコインを新しく買った場合は、含み損になっている人が多いでしょう。
このまま価格上昇のときを待っても、実際は下落が続く可能性もあります。
その場合は思い切って損切りしてもよいでしょう。
また含み益が残っているうちも、利益確定として売り払った方が安全です。
しかし価格回復を見越した戦略もあります。
この場合は長期保有への転換が考えられ、「ガチホ」とも呼ばれる方法です。
ここ最近のビットコインの下落トレンドの時期を見ながら、ガチホ期間を見極めてください。
最近の下落トレンドは2021年9月7日の暴落から始まって、同月29日まで続きました。
7日の始値は562万3839円でしたが、29日には453万7699円まで下がりました。
このときは9月末から価格の上昇が始まり、最終的には700万超えにいたっています。
価格回復を通り越して、大幅な利益を得られるチャンスだったのです。
2021年4月14日からの長い下落トレンドもありました。
このときは7月20日に終わり、東京オリンピックシーズンである翌日から強力な上昇トレンドに入っています。
14日の始値は679万3936円でしたが、20日には323万2862円まで落ちました。
9月6日の終値は562万3839円なので、4月から持っていた人は完全とはいかなくても、ある程度は取り戻せたでしょう。
5月中旬以降に買った人なら、9月上旬で売り払えば利益を確保できた可能性があります。
10月まで持っていれば、史上最高値の恩恵を受けられたでしょう。
このように一度ビットコインが下落トレンドに入っても、いつまた上昇に転じるかわかりません。
過去の値動きを参考にしながら、ガチホの期間を決めましょう。
まとめ
ビットコインの上昇トレンドに終わりの兆候が見えます。
しかしここから価格下落が続いたとしても、大切なのは冷静な判断です。
過去の値動きを参考にしながら、損切り、利益確定、ガチホなどから適切な選択をしましょう。
