カナダのマイニング企業であるBitfarmsが、10日に約4320万ドル(約49億円)分のビットコイン追加購入を明かしました。
2022年の年明けに1000BTCを注文した結果で、保有量が4000BTCを超えた点も見逃せません。
Bitfarmsは仮想通貨関連企業としてNASDAQにも上場しています。
今回の動向はまるでクジラ投資家の様相です。
ビットコイン市場への影響も考えられます。
Bitfarmsによるビットコイン追加購入の詳細をまとめました。
要点
Bitfarmsとは?
Bitfarmsは、カナダの仮想通貨マイニング企業です。
2017年の創設後、2021年6月にNASDAQ上場を果たすなど、世界的な影響力をもっています。
マイニングに興味のある方にとって、Bitfarmsは注目すべきでしょう。
Bitfarmsは環境への意識が高く、施設電力のほぼ100%を水力発電でまかなっています。
近年、世界的に環境への意識が高まっており、水力発電は二酸化炭素を出さない点から環境的なメリットが考えられているのです。
マイニングは電力に使うエネルギーの消費量が多いことから、環境に優しい使い方がカギになっていました。
環境意識の高いマイニング企業として、Bitfarmsは世界的な注目を集めています。
ビットコイン追加購入報道の詳細
Bitfarmsは10日のTwitterで、ビットコインの保有量が従来の30%増になったことを明かしました。
10日の発表でBitfarmsは、2022年の第1週に1000BTCを買い足した結果、総保有量が4300BTCになったと語っています。
世界的な企業らしく、ビットコインの保有量が凄まじい状況です。
1月10日時点のGMOコイン調べで、ビットコインの終値は477万1228円になっています。
1000BTCは個人では買えない量なので、Bitfarmsの財力のすごさがうかがえるでしょう。
このように大企業は仮想通貨市場において、クジラ投資家になりえるのです。
今後もBitfarmsがビットコインを買い足す可能性があるので、動向に注目しましょう。
Bitfarmsの追加購入の目的は押し目買いか
BitfarmsのCEOであるEmiliano Grodzki氏は、追加購入の動機として合理的と思われる戦略を明かしています。
それは低コストでビットコインの保有量を増やすことです。
最近のビットコインは、仮想通貨市場での冷え込みが続いています。
前年の秋口には700万円を超えていましたが、現在は500万円を下回る状況です。
Bitfarmsは次の上昇トレンドに向けたチャンスと判断し、押し目買いに出たのでしょう。
Bitfarmsの押し目買いは果たして成功するのでしょうか。
ビットコイン市場への影響は?
ここ最近のビットコイン市場をチェックしてみましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートで解説します。
Bitfarmsが追加購入を明かした10日は、始値が486万7151円でした。
終値は477万1228円とダウンしています。
11日は価格を回復させているので、Bitfarms追加購入の効果がうかがえます。
上場企業によるクジラ投資家のような行動が、市場に少しばかり影響を与えたかもしれません。
これが一時的なのか、上昇トレンドのきっかけなのかが気になるところです。
まとめ
Bitfarmsのビットコイン追加購入が話題です。
数量も1000BTCと個人では考えられないので、市場への影響も考えられるでしょう。
以上のように仮想通貨関連企業による取引情報は定期的にチェックしたいところです。
今後もBitfarmsのように、大手企業が仮想通貨を大量保有するニュースが見られるかもしれません。
相場への影響と合わせながら確かめましょう。