「なぜビットコインに賭けるのか?」マイクロストラテジーがその理由を明かす
要点
・ビットコイン大量保有の理由をマイクロストラテジーのCEOが自ら解説
・セイラーCEOはインフレヘッジとしてのビットコインをゴールドより高く評価している
マイクロストラテジー社は
先日さらに最大1,100億円(10億ドル)相当の
株式を発行し、ビットコインの買い増しを検討する
と発表しました。
「なぜ手持ち保有資金によるビットコインの大量購入に留まらず、
3度に渡る債券発行や株の新規発行といった
リスクを含まれる資金調達をしてまで、
ビットコインの保有量増加にこだわっているのか?」
セイラーCEO自らが、
CNBCの金融番組でその理由について明かしました。
セイラー氏は以下のように語りました。
「ビットコインは誰でもモニタリングできる
『デジタル財産/デジタルゴールド』だ。
この性質による影響は非常に大きい。
プロの投資家や資産家だけでなく、
その気になれば誰でも簡単に、億単位の金額でアクセスできる。」
「そこで、マイクロストラテジー社としては戦略を持っている」
「それはビットコインを調達して、長期で保有すること。
弊社は、米国で初めてビットコインの購入を公表した上場企業であり、
初めて転換社債および優先債を販売して
ビットコインを購入した企業でもあるが、
『シェルフ・オファーリング』で10億ドルの資金を確保し、
今後ビットコインの購入、あるいは
他の一般出費、債務清算に回す可能性がある。
株式の買い戻しプログラムも設けているため、
必要な時は市場から株式を買い戻せるし、
会社の財務流動性は非常に高い」
「ビットコインの価値は3倍以上に上昇したが、
これまで代表的な代替資産とされてきたゴールドは
わずか+7%だったことからも、
インフレヘッジとしてはビットコインの方が優れていると考えている」
セイラーCEOは最後に
「ビットコインは最も支配的なデジタル財産であり、
テザーなどのステーブルコインはサイバー空間のマネーマーケットになろうとするだろう」
というコメントで締めくくっています。
■ネットの反応
マイクロストラテジーのビットコインに対する想いは
今後もおそらくブレないことだと思われます。
エチオピア政府にビットコイン活用を呼びかけるプロジェクトが注目
要点
・エチオピア政府に向けてビットコイン導入を促すプロジェクトが注目を浴びる
・プロジェクトの名前は「Project Mano」
エチオピアの政府に仮想通貨ビットコインを
活用するように働きかけているプロジェクトがあります。
プロジェクトの名前は「Project Mano」。
活動の意図はエチオピアが国家として
ビットコインで収益を得られるようにするもので、
「マイニング」、「長期保有」、
「法定通貨の裏付け資産として利用」
という3つの活用方法を導入するサポートを行っているようです。
ツイッター社と米決済企業スクエアを率いる
ジャック・ドーシー氏が16日に、
このプロジェクトをリツイートする形で紹介して
現在ネットでかなりの注目も集めています。
Project Manoは、
例えば、巨大水力発電用ダムを建設する
現在のプロジェクトが計画通りに成功すれば、
その電力の一部を利用して
国家がマイニングを行うことによって、
何十億ドル(何千億円)という
マネーを生み出すことができると主張。
またマイニングで獲得したビットコインを、
DeFi(分散型金融)で運用することも提案しています。
今後については、
このプロジェクトは成功する自信があるとしながらも、
多くの計画があり、
段階的に取り組みを進めていく必要があると説明しています。
今回の記事のまとめ
■『「なぜビットコインに賭けるのか?」マイクロストラテジーがその理由を明かす』について
・マイクロストラテジー社のテイラーCEOがビットコインの未来に賭ける理由を説明
・誰でもアクセスできて多くの人を集めるビットコインのデジタル資産としての側面を評価
■『エチオピア政府にビットコイン活用を呼びかけるプロジェクトが注目 』について
・エチオピアのプロジェクト「Project Mano」が国外でも注目を集めている
・巨大水力発電用ダムで作られる電力の一部を国家的マイニングにあてる計画
テスラのイーロン・マスク氏がお騒がせツイートを投下して
ビットコイン相場を上下させているのと対象的に
マイクロストラテジー社はBTCが急落しても高騰してもブレず
買い集めを続けています。
世界中の投資家たちが気になっていたその理由が
CEOの口によって語られるのは大変興味深い出来事だったと思われます。