要点
・ビットコインは最後に移動されてから価値が急上昇し、現在は1,550万ドルの価値があります。
・このコインが移動した理由は定かではありませんが、所有者がビットコインの作成者と連絡を取っている可能性があります。
長期間放置されていたビットコインが再び動いた
最近まで長らく手つかずだった大量のビットコインが移動したばかりですが、再び休眠アドレスから大口のBTC移動が確認され、海外メディアが大きく取り上げています。
長期間アイドル状態でウォレットに放置(保管)されていた3,000万ドル以上のビットコインが、今週末に4回のトランザクションに分けられ移動したことが分かりました。
サトシ時代と呼ばれるビットコイン誕生からすぐに保有され、2010年以降ウォレットに保管されていたままのビットコインが6日(金曜)、初めて移動しました。
同様の動きは8日(日曜)にも、別の長期間保管されていたままであった50BTCが動かされ、わずか7時間後、20個のウォレットが計1,000BTC、約1,550万ドル相当、日本円で約16億円相当のビットコインが1つのアドレスに移動しました。
長期間放置BTCの移動は今回が初めてではなかった
長期間保管されたままであったビットコインはこれだけではなく、9日にまったく同じことが再び起こりました。
1,000ビットコインを保持する20のウォレットから単一のアドレスへ移動し、ビットコインの合計が3,260万ドル、約34億円相当の価値をつけ、息を吹き返すかのように移動しています。
これらのビットコインは、誰が移させたのか、なぜ別のウォレットへわざわざ転送する必要があったのかについては不明ですが、これらのビットコインは、サトシ時代のまだわずかピーナッツの価値程度であった2010年にマイニングされたものだったと海外メディアは報じています。
仮想通貨トレーダーのキリル・ペトロフ(Kirill Kretov)氏は、LinkedInでこの動きについてメディアに対し
ビットコインの現在の価格が持ち株の一部を売るのに十分良いため、ビットコインが動いた可能性があり、真の所有者の意図はわかりません。さまざまな(ウォレト)探知機があるため、彼らが移動するのは難しいと思います。
とコメントしています。
サトシ時代のビットコインとは?
「サトシ時代」のビットコインとは、ビットコインの作成者であり、匿名人物が名乗っていたサトシ・ナカモト氏が、まだ仮想通貨コミュニティ内で直接通信されていた時代にマイニングされたコインを指します。
このナカモト氏の身元は現時点でも誰なのか不明であり、2010年以来、誰もナカモト氏と連絡を取っている人物すら現れていません。
昨日、長い眠りから覚め、急にコインの所有者が今それらを売るとしたら、利益は天文学的なものになるとみられています。
2010年には、1ビットコインの価値はわずか0.10ドル未満で本日付のCoinMarketCapによると、今日、15,427.71ドル、日本円で約160万円前後で取引されています。
かつて1BTC=10円程度だったビットコインが突然大量に移動されたのは今回が初めてではなく、
2020年10月には1,140万ドル(約12億円)相当のビットコインが移動されこちらも2010年から長期間ウォレットに保管されていたビットコインだった事が分かっています。
ビットコインの初期にマイニングをしたのはほとんどサトシ・ナカモト氏だけだった事は多くの市場関係者も既知の事実であることから、50BTCの20トランザクションで1,000ビットコインが送信された今回、果たして所有者は本当にナカモト氏本人だったのか、また移動させた人物はどうするのか、誰にも分かりません。
海外メディアでは、移動させた人物が、ナカモト氏本人かどうかも定かではないものの、ナカモト氏を知る人物である可能性が高いと報じています。