テスラ株とビットコインの急落で、イーロン・マスク氏が「世界一の富豪」から陥落
要点
・テスラ株とビットコインが急落
・イーロン・マスク氏が億万長者指数のトップから陥落
ビットコインとテスラ株が急落。
テスラCEOイーロン・マスク氏は、
22日のビットコインの急落とテスラの株価下落によって
152億ドル(約1兆6000億円)の資産を失い、
ブルームバーグの億万長者指数による
「世界一裕福な人間」の座から陥落しました。
テスラ株は、1月26日に記録した最高値890ドルから21%下落。
現在は698ドルを付けています。
ビットコインも1日で20%もの下落を見せました。
一部アナリストは
「テスラ株下落はBTC下落によるものだ」と指摘しています。
この下落は、イーロン・マスク氏が
「(ビットコインとイーサリアムの価格は)高いように見える」
とツイートしたことも影響しています。
また、投資家の間では
中国での品質管理問題の報道も
株価に影響を与えているのではないか?
という見解もあるようです。
テスラは推定で4万8000BTCを保有しているとされています。
テスラがビットコインを15億ドル分購入すると発表した時に、
BTC価格は3万9000ドルをわずかに超える値をつけていました。
購入は発表前に行われていたはずですから、
テスラはいまだビットコイン購入から
利益を上げていると思われます。
■ネットの反応
イーロン・マスク氏のツイッターで価格が上下したことに対して
トレーダーからは「相場を操作する発言は慎むべき」との
強い苦言も出ています。
コインベースではクジラの買い集めが観測
要点
・ビットコイン急落はクジラ(大口投資家)の利益確定売りとの指摘
・米仮想通貨取引所のコインベースでさらなるクジラの買い集めが観測
22日から23日にかけて、ビットコインが急落しました。
下落幅は、20年3月のコロナショックや
今年1月11日の大暴落(-28%)に次ぐ規模とされています。
イーサリアムは前日比一時30%安、XRPは0.63ドルから0.36ドルまで、
前日比一時40%以上の下落です。
前述のイーロン・マスク氏のネガティブ発言のほか、
主な要因はテクニカルと需給面の過熱感(上方乖離)、
および大口投資家の利益確定売りであるとの見解もあります。
分析サイトCryptoQuantの
Ki Young Ju CEOは
米コインベースのプレミアム(価格乖離)が
過去最低の-1020ドル、
その後+486ドルに急騰したことを示しながら
誰が市場を動かしているのかを覚えておくべきだ。
コインベースでは、
44000~48000ドルで
”クジラ”の買いが観測されている。
と指摘しました。
富裕層や機関投資家による多額の資金の流入を示唆しています。
今回の記事のまとめ
■『テスラ株とビットコインの急落で、イーロン・マスク氏が「世界一の富豪」から陥落』について
・テスラ株が21%、ビットコインが20%の下落
・イーロン・マスク氏、この損失で「世界一の富豪」番付から陥落
■『コインベースではクジラの買い集めが観測』について
・ビットコインの急落の主因はクジラの利確売りとの指摘
・米コインベースにてクジラの買い集めが観測されたとのこと
イーロン・マスク氏のネガティブツイートに
相場が振り回されたとの見方もありますが、
それだけではなく、クジラ(大口投資家)による
大規模売買に影響されたと専門家は見ているようです
個人投資家の方は、著名な富豪の発言よりも
クジラの動向に注視するべく、
「クジラウォッチャー」の見解を参考にすると良いでしょう