PeckShieldAlertのX(旧Twitter)における21日のポストによると、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が600ETH(約1.5億円相当)を売却したと見られます。
ブテリン氏が事実を認めたわけではありませんが、この報道が出た以上、市場への影響も気になるところです。
イーサリアム財団でも、最近になって大量送金を報じられており、今後の動向が懸念されます。
ブテリン氏や同財団の動向について、以下でまとめました。
要点
ブテリン氏がETHを大量売却?
PeckShieldAlertのXによると、ヴィタリック・ブテリン氏のものと見られるアドレスで、Coinbaseに対するETHの大量売却がありました。
数量は600ETHで、日本円にして約1.5億円に相当します。
これだけの資産が一挙に動くと、市場への影響が気になるところです。
ブテリン氏が大量売却を認めたという報道はありませんが、売却を報じられた時点で、投資家心理がネガティブになるでしょう。
最近の仮想通貨市場では、ETHが下落傾向でした。
ブテリン氏自身が損切りのために、大量売却に出た可能性もあります。
彼に限らず、仮想通貨の開発者は大量保有をしていることがあり、その動向が市場価格に影響を及ぼすかもしれません。
ブテリン氏のETH大量売却について、まだ真偽はわかっていません。
しかしこのような報道が出た以上、市場価格への影響に注意しましょう。
Xでは以下の口コミがありました。
イーサリアム財団の動向にも懸念
Coinpostはブテリン氏に限らず、イーサリアム財団やその関係者の動向にも懸念を示しました。
最近になって財団やその関係者が、取引所への大量送金をしたと見られるからです。
たとえば2023年5月には、イーサリアム財団が当時のレートで約40億円相当のETHをKrakenに売却したとされます。
2021年11月にはETHが過去最高値を記録しましたが、そのときにも財団は大量売却をしたと報じられました。
さらに2023年6月には、イーサリアム共同創設者であるジェフリー・ウィルケ氏が、当時のレートで約55億円相当である2万2000ETHをKrakenに送金したと見られます。
ウィルケ氏のものと見られるウォレットから、それだけのETHが送られた可能性があるのです。
このように2023年に入って、イーサリアムの関係者による大量売却が次々と報じられました。
現時点でETHや財団の運営状況をめぐり、ネガティブなニュースは見当たりません。
関係者による短期間での相次ぐ売却報道は、何を意味するのでしょうか。
大量売却の市場に対する影響は?
ブテリン氏の動向は、ETH市場に影響をもたらしたようです。
GMOコイン販売所の日足チャートを見ていきましょう。
ブテリン氏による売却の可能性が報じられた21日から翌22日にかけて、値下がりが集中しました。
ETHの21日の始値は23万9496円でしたが、22日の終値は23万2008円まで落ちています。
2日間の下落率は約3.1%でした。
とくに報道翌日の22日の下落率が大きいといえます。
以上からブテリン氏の売却報道を受け、狼狽売りが相次いだようです。
23日には前2日間のマイナスの多くを取り戻す形で、値上がりが見られました。
しかし今後もブテリン氏をはじめ、イーサリアム関係者の動向が市場に影響を与えるかもしれません。
まとめ
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が、ETHの大量売却を報じられています。
真偽はわかっていませんが、報道が出た21日から翌日にかけてETHの相場が下落しました。
報道を受けて狼狽売りが出たのでしょう。
最近はイーサリアム財団やその関係者による大量売却が、相次いで報じられています。
以上から、今後も関係者の動向に注意しなければなりません。
これからも大量売却の報道で、価格を下げる場面があるのでしょうか。