先週のイーサリアムも、大幅な下落が目立ちました。
週後半にかけて大幅な値下がりがあり、これまでのトレンドに変化は見られません。
このまま1ETH30万円を下回る懸念もあります。
先週のイーサリアム市場に起きていることをまとめました。
要点
先週のイーサリアム市場まとめ
先週のイーサリアム市場は、再び価格下落に拍車がかかってしまいました。
GMOコイン販売所における日足チャートをご確認ください。
5月5日~8日にかけての下落がひどいといえます。
5日の始値は37万0601円でしたが、8日の終値になると32万3264円まで下がりました。
この間の下げ幅は約14.6%と、いつになく大きい状況です。
9日も記事投稿時点では終値未確定ですが、大幅な下落が見込まれます。
このまま下落トレンドが続けば、30万円を下回る可能性も否定できません。
イーサリアム市場はどこまで冷え込んでいくのでしょうか。
先週分の価格下落の要因は?
先週の後半に価格下落が続いた背景として、以下が考えられます。
・FOMC(米連邦公開市場委員会)の利上げの影響
最近の世界情勢ではロシアによるウクライナへの軍事侵攻に加え、世界的なインフレが問題になっています。
インフレはモノの値段が上がり続け、お金の価値が下がることです。
さまざまな生活品の値上がりは、買い物をしづらい状態を生むので、消費者心理に悪影響でしょう。
この状態は景気の冷え込みにつながりやすいといえます。
Coinpostによると、9日は仮想通貨市場だけでなく日経平均株価やNYダウ先物の下落までわかりました。
以上も世界的なインフレが一因に挙げられています。
しばらくは物価上昇を原因とした仮想通貨市場の冷え込みに注意が必要です。
また以前から懸念されていたアメリカの利上げ問題では、5月3日~4日開催のFOMCで0.5%引き上げが決まりました。
0.75%単位での引き上げまでは否定されたものの、最終的にFOMCの決定は、現在のイーサリアム市場における下落トレンドに拍車をかけたと考えられます。
今回のアメリカにおける金利アップは、現在のインフレ情勢と経済的な相性が悪いでしょう。
インフレによって消費意欲が弱まったところに、もうひとつの景気冷え込みの要因となる利上げが絡んだからです。
この状態になると、金融市場でもしばらくは強気心理が広がりづらいでしょう。
世界的なインフレとアメリカでの利上げが重なり、仮想通貨市場での弱気心理を強めたようです。
今後のイーサリアムの価格予測は?
今後のイーサリアムは、しばらく下落トレンド継続に警戒が必要です。
先週のアメリカにおける利上げ決定に加え、最近のインフレ問題の影響が長引きそうといえます。
ひとまずは利上げの影響が落ち着かない限り、下落トレンドからの転換は期待できません。
このまま段階的な下落が続けば、イーサリアムが30万円を割る可能性も見えてきます。
ただし仮に区切りの値を下回り、買いやすいと考えた投資家が集まれば、価格回復の兆しが出るかもしれません。
いずれにしても経済情勢にポジティブな情報がない限り、イーサリアム価格の好転まで時間がかかるでしょう。
まとめ
イーサリアムの下落トレンドが続き、30万円を割る可能性も出てきました。
世界的なインフレ懸念で、投資に後ろ向きな風潮が広がっているからでしょう。
FOMCでの利上げ決定も重なるなど、経済情勢にネガティブな情報が集まってしまいました。
以上が原因となり、先週のイーサリアムでも値下がりが集中したのでしょう。
イーサリアムの下落トレンド終結には、まだ時間がかかるかもしれません。