今週のアルトコイン市場は、イーサリアムで上昇が続いています。
一方リップルは下降線に入り、明暗が分かれました。
イーサリアムは下落幅を抑えつつ、確実に上昇するものの、リップルは下落幅が大きく価格回復も小さい状況です。
主要アルトコイン2銘柄について、今週の各市場を分析します。
要点
今週のイーサリアム市場
まずは今週のイーサリアムの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
今週のイーサリアムは、上昇傾向が続いています。
19日の始値は41万4197円だったのに対し、22日の終値が44万2281円まで伸びました。
この間の上昇率は約6.8%でした。
前週ほどではありませんが、価格が伸び続ける状況です。
23日以降は価格調整局面に入り、それほど相場が上がっていません。
しかし40万円前半を中心に推移が続いており、勢いは保たれています。
イーサリアム市場において、従来より高い相場が定着したようです。
移動平均線は5日、25日ともに上を向き続けています。
以上から今後も、強力な上昇トレンドが続くかもしれません。
今週のリップル市場
続いて今週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
今週のリップルは、それまでの勢いが止まりました。
19日の始値は81.582円でしたが、23日の終値が79.421円まで下がっています。
この間の下落率は、約2.6%でした。
同時期に価格を伸ばすイーサリアムに対し、ついて行けない様子です。
移動平均線も25日が上昇を続けるなか、5日が下降線へ入りました。
このまま下落が続くと、デッドクロスのおそれもあります。
今後は窮地を抜けられるかが争点です。
リップルはイーサリアムより下落時の幅が大きい
今週のリップルは、イーサリアムより同時期の下落幅が大きいといえます。
イーサリアムは21日の下落率が前日比約-2.3%、23日が約-2%でした。
しかしリップルは21日に約-3.4%、23日に約-1.8%ダウンしています。
とくに21日の下落率が大きいため、前週までの勢いが鈍ったようです。
また22日の上昇率にも差がついており、イーサリアムが約3.8%、リップルは約1.7%でした。
リップルは下落率が大きく、上昇率も伸びにくいため、イーサリアムと差がつきました。
異なる値動きの背景として、イーサリアムの好材料が挙げられます。
最近のイーサリアムは、現物ETF承認の可能性が指摘されており、需要が広がっていました。
しかしリップルには、市場に影響するほどの好材料が見られません。
リップルの現物ETFについて、報道が加熱する様子がありませんでした。
リップルはビットコインやイーサリアムの上昇に乗じて、価格を伸ばす傾向です。
2023年7月にあったリップル社の裁判における一部勝訴では、特需が見られましたが、基本的には他銘柄の値動きとの連動が多いでしょう。
イーサリアムとリップルの関心の差が、各市場に表れているようです。
まとめ
今週はイーサリアムが上昇を続ける一方、リップルは下降線に入りました。
現物ETF承認の可能性のあるイーサリアムですが、リップルはとくに好材料が見当たりません。
そのため投資家心理に差がついているようです。
今後のリップルは、市場への影響力のあるニュースがない限り、目立った上昇は考えにくいでしょう。
一方イーサリアムは現物ETFの報道が加熱しているため、今後の動向も注目されます。
そのためしばらくは、アルトコイン市場をリードするでしょう。