先週のイーサリアムとリップルは、ともに下落傾向へ転じました。
そのため移動平均線では、両銘柄ともデッドクロスが迫る状況です。
イーサリアムのアップグレード「Dencun」の特需が一服して、売り注文が殺到したからでしょう。
先週のイーサリアムとリップルの値動きについて解説します。
要点
先週のイーサリアムの値動き
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
先週のイーサリアムは、それまでの上昇トレンドから変わり、下落傾向へ転じています。
14日から3日連続で陰線が続いており、勢いが止まった印象です。
同日の始値は57万6128円だったのに対し、16日の終値が52万6687円でした。
3日間の下落率は約8.6%です。
移動平均線も、青の5日線が赤の25日線に迫ってきました。
このままいけば5日線が25日線を下へ突き抜け、デッドクロスが成立します。
仮にデッドクロスになれば、多くの投資家が市況をネガティブにとらえるでしょう。
その場合、狼狽売りが集まり、さらに価格を下げる可能性があります。
今後のイーサリアムは、デッドクロスへの備えを心がけたいところです。
先週のリップルの値動き
続いて先週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルは11日に大幅な値上げがあったものの、以後は下落が続いています。
11日の始値は88.013円だったのに対し、終値は103.497円でした。
この日だけで約17.6%も価格が伸びています。
しかし12日以降は、5日連続で陰線が続きました。
その結果16日の終値は、88.962円まで下がっています。
11日の高騰のアドバンテージが、わずかしか残っていません。
移動平均線も25日線に対し、5日線が上から迫っています。
このままいけばデッドクロスが決まり、狼狽売りを誘発するかもしれません。
リップルは11日に100円を超えましたが、以後は利益確定売りが相次いだようです。
売り注文が集まりすぎた結果、今度は狼狽売りが止まらなくなるかもしれません。
イーサリアムとリップルはともに利益確定売りが殺到し下落トレンド入りか
イーサリアムとリップルは、いずれも下落トレンド継続の可能性があります。
イーサリアムのアップグレード特需の終わりが原因でしょう。
日本時間13日に、次期アップグレード「Dencun」がメインネットへ実装されました。
それまではDencun特需により、買い注文が集まり続けていたのです。
しかしDencunが終わると、多くの投資家がイーサリアムへの関心を失ったようです。
以上から利益確定売りが相次ぎ、デッドクロスの危機を迎えています。
リップルも11日に高騰がありましたが、以後は利益確定と思われる動きが目立つ状況です。
しかし移動平均線でデッドクロスが迫っているため、今度は狼狽売りが相次ぐかもしれません。
以上からイーサリアムとリップルは、ともに今後、価格の暴落に注意が必要です。
まとめ
先週のイーサリアムとリップルは、価格が久々に下落傾向になりました。
その結果、両銘柄ともにデッドクロスの危機を迎えています。
イーサリアムでDencunが完了したため、アルトコイン市場で利益確定売りが相次いでいるのでしょう。
しかしそれまでの上昇トレンドの反動から、売り注文が集まりすぎたようです。
仮にイーサリアムとリップルがデッドクロスを迎えると、今度は狼狽売りが相次ぎ、さらなる価格下落が起きるでしょう。
以上から今後の相場変動は、慎重に見守らなければなりません。