イーサリアムは3月25日の上昇が目立ち、以後はレンジ相場です。
リップルは再びデッドクロスを迎えてしまい、売り注文殺到の可能性があります。
ともに最近は、一進一退の推移が続く状況です。
ビットコインの半減期が迫るなか、アルトコイン市場は今後どう動くのでしょうか。
先週以降の値動きを解説します。
要点
先週のイーサリアム市場
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
先週のイーサリアムは、3月25日の価格上昇が目立ちました。
同日の始値は50万4014円でしたが、終値が53万6046円まで伸びており、上昇率は約6.4%です。
23日から3日連続で陽線が並んでおり、この時期は絶好調です。
先々週は集中的な下落があったものの、押し目買いの増加で価格が引き上げられたとも考えられます。
26日以後のイーサリアムは、基本的にレンジ相場です。
3月31日は始値が51万8395円だったのに対し、終値が53万6277円まで伸び、約3.5%の上昇率を見せました。
しかし週明けの4月1日には同程度の値下がりが起きています。
以上も含めて、最近のイーサリアムは全体的に一進一退です。
3月19日にデッドクロスを迎えて以来、価格が回復傾向でしたが、最近はまた方向感を欠いています。
先週のリップル市場
続いて先週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルは、3月25日の価格上昇が目立ちました。
同日の始値は93.152円でしたが、終値は96.351円まで伸びており、上昇率は約3.4%です。
23日にゴールデンクロスを迎えて以来、リップラーの需要が広がったのでしょう。
以上から価格回復の兆しがうかがえました。
しかし26日以後のリップルは、一転して不調です。
26日の始値が96.351円だったのに対し、翌27日の終値が90.498円まで下がりました。
この間の下落率は約6.1%で、ゴールデンクロス後のアドバンテージがほとんど消えています。
以後は基本的にレンジ相場で、勢いが見られません。
30日にはデッドクロスが起きました。
その影響から週明けの4月1日には、やや大きめの値下がりが起きています。
以上から今後のリップル市場も冷え込むかもしれません。
ビットコイン半減期までアルトコイン市場は我慢続く?
アルトコイン市場は、ビットコイン半減期まで我慢が続くでしょう。
最近のイーサリアムとリップルは、一度価格上昇が起きても、その勢いを維持できていません。
両銘柄は3月25日に、大きな値上がりが起きました。
同日のビットコインでは、前日比約7.2%の価格上昇が起きています。
しかし翌日以後は基本的にレンジ相場で、イーサリアムやリップルの市況と似ています。
イーサリアムとリップルの重大なニュースがない限り、ビットコインの半減期まで我慢の展開が続くでしょう。
ビットコインの相場にしばらくつられやすいといえます。
半減期では対象銘柄の採掘報酬が減り、マイニング需要が少なくなる傾向です。
そのため通貨としての希少価値が高まります。
希少価値を認められたビットコインの価格が上昇すれば、アルトコイン市場でも需要が広がるでしょう。
今後のイーサリアムとリップルは、ビットコイン半減期時の反応が注目されます。
まとめ
イーサリアムとリップルは、3月25日の価格上昇が目立ちました。
イーサリアムはそのまま価格水準をキープしていますが、リップルは水準が下がり、デッドクロスを迎えています。
そのためアルトコイン市場は今後の冷え込みに要注意です。
ビットコイン半減期までは、我慢の展開が続くでしょう。