前週のイーサリアムとリップルは、ともに上昇傾向が続きました。
とくにリップルの伸び率がよく、アルトコイン市場でも目立っています。
世界的な金融不安から、アルトコインは資産逃避先として注目を受けているようです。
最近のイーサリアムとリップルの値動きと、その背景をまとめました。
要点
3月27日~4月2日週のイーサリアム
3月27日~4月2日週のイーサリアムを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
イーサリアムは価格上昇の傾向が続いています。
3月28日~29日は、とくに力強い伸びが見られました。
28日の始値は21万9198円です。
29日の終値は23万3664円まで上がりました。
この間の上昇率は約6.6%です。
長期トレンドも上昇傾向が続いています。
イーサリアムは3月半ばから価格上昇が本格化しており、好調をキープする形です。
どこまで価格を伸ばすかが焦点でしょう。
3月27日~4月2日週のリップル
続いでリップルの相場です。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで見ましょう。
リップルは引き続き価格を力強く伸ばしています。
3月27日~29日にかけて、価格水準が上がりました。
27日の始値は56.609円です。
29日の終値は、71.239円まで伸びました。
この間の上昇率は、約25.8%です。
4月に入ると価格が落ち着いていますが、こちらは調整局面の可能性があります。
移動平均線で見ると、25日分の長期線は上を向き続けているからです。
そのため今後も勢いよく価格を伸ばすかもしれません。
アルトコインはリップル中心に資産逃避先として重宝か
リップルを中心としたアルトコイン相場の好調は、資産逃避先としての期待感からでしょう。
ここ数週間で欧米の銀行が破綻したり、株価下落を受けたりしているからです。
リップル裁判におけるブラッド・ガーリングハウスCEOの見解も、アルトコイン市場を後押ししています。
以上の好条件が重なり、各銘柄の上昇トレンドが続いているのでしょう。
アルトコイン市場は、資産逃避先としての需要が想定されます。
世界中の銀行で信用不安が起きており、法定通貨の信頼性が揺らいでいるからです。
このような場合、一部の投資家は金や仮想通貨のように、代替資産に活動を求めます。
ここ数週間において米国ではシリコンバレー銀行をはじめ、複数の金融機関破綻が起きました。
以上の背景は、ドイツ銀行やクレディスイスなど、欧州の各銀行に影響を及ぼしています。
欧州の金融機関で株価下落が起きたからです。
金融不安から逃れるため、仮想通貨用口座に資産を避難させる投資家もいます。
とくにイーサリアムとリップルは、送金スピードの速さがウリなので、扱いやすさから選ばれやすいのです。
アルトコイン市場では、リップルの価格上昇が際立ちます。
2022年3月におけるブラッド・ガーリングハウスCEOの見解が話題だからでしょう。
CEOはリップルとSEC(米証券取引委員会)の裁判について、2023年中の決着を予測しています。
以上の動きが、リップラー(リップルファン)の投資家心理を刺激したようです。
最近見られる暴騰も、リップルが裁判に勝つという期待感からでしょう。
今後もリップルを中心に、アルトコイン市場から目が離せません。
まとめ
イーサリアムとリップルの価格上昇が続きます。
とくにリップルの伸びは力強い状況です。
世界的な金融不安から、アルトコインへ資産避難をする投資家が想定されます。
これにリップル社による裁判の楽観視が重なり、リップラーを中心に市場が盛り上がっているようです。
そのため今後も、アルトコイン市場で上昇トレンドがしばらく続くでしょう。