先週のイーサリアムとリップルの値動きを紹介します。
イーサリアムは4月29日からの暴落が響き、5月1日にデッドクロスを迎えました。
この冷え込みは、米FOMC(連邦公開市場委員会)直前のリスクオフ姿勢が原因でしょう。
しかし最近は価格回復の兆しも見られます。
一方リップルは、5月5日にゴールデンクロスを迎えており、今後の上昇に期待です。
主要アルトコイン2銘柄について、最近の相場の推移を見ていきましょう。
要点
先週のイーサリアム市場
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、週前半の下落が目立ちました。
週の初めである4月29日から5月1日まで、下落が集中しています。
4月29日の始値は51万0620円でしたが、5月1日の終値は44万3396円まで下がりました。
3日間の下落率は約13.2%で、投資家心理の冷え込みは顕著です。
一方2日以降は、価格回復の兆しが見られます。
5日まで4日連続で陽線が並んでおり、5日の終値は46万8334円まで回復しました。
移動平均線は5月1日にデッドクロスが発生しています。
4月29日からの集中的な下落が原因でしょう。
一方5月4日には、短期トレンドの5日線が上を向き始めました。
そのためすぐにゴールデンクロスを迎え、上昇トレンド再開の可能性があります。
一進一退が続くイーサリアムですが、ここで買い注文を集められるでしょうか。
先週のリップル市場
続いて先週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルはイーサリアムより、価格推移が狭い印象でした。
先週は4月29日から30日にかけて、値下がりが続いています。
29日の始値は80.006円だったのに対し、30日の終値は76.839円まで下がりました。
2日間の下落率は約4%にとどまっています。
同時期に10%以上下落したイーサリアムと違い、ダメージを抑えた印象です。
5月1日からは価格回復の兆しが見られます。
3日まで3日連続で陽線が続き、同日の終値は79.714円まで上がりました。
5日にはゴールデンクロスが起きており、今後の価格上昇が本格化するかもしれません。
以上から今週以降のリップルは、値上がりの可能性が期待されます。
先週はFOMC直前で投資家心理がネガティブに
先週はイーサリアムで暴落が目立ちました。
原因として、FOMC直前のリスクオフ姿勢が挙げられます。
4月30日から5月1日にかけて会合が開かれ、金利据え置きが決まりました。
最近の米国経済では、インフレの一段落を受け、利下げを求める声が聞かれます。
しかし今回は会合前から、利下げの可能性が低いと一部メディアで報じられていました。
以上がネガティブにとらえられ、投資家心理に影響を与えたのでしょう。
FOMC直前は、仮想通貨も相場が揺らぎやすいといえます。
今回は利下げの可能性の低さが後ろ向きにとらえられ、アルトコイン市場に影響を与えました。
イーサリアムはアルトコインのなかでも時価総額が高いため、狼狽売りが集まりやすい状況だったと考えられます。
しかしFOMCが一段落したあとは、ネガティブな投資家心理が一服して、アルトコイン市場が再び盛り上がるかもしれません。
まとめ
先週の前半は、アルトコイン市場で売り注文が目立ちました。
とくにイーサリアムは狼狽売りが集まったようで、4月29日から5月1日にかけて10%以上の値下がりが起きています。
しかし週の後半になると、イーサリアムとリップルで回復の兆しが見られました。
とくにリップルはゴールデンクロスを果たしており、市場に追い風が吹きそうです。
FOMCが一段落したため、今後はアルトコインの需要拡大が期待されます。