先週の主要アルトコイン市場では、イーサリアムでゴールデンクロスが起きました。
リップルでも間近に迫っており、強気姿勢が主流となりそうです。
米ブラックロックによる現物ビットコインETFが承認される可能性も、仮想通貨市場を後押ししています。
先週の主要アルトコイン市場を見ていきましょう。
要点
先週のイーサリアムの値動き
まずは先週のイーサリアムを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
イーサリアムは22日にゴールデンクロスが起き、23日まで価格上昇が続きました。
週の初めである19日の始値は23万9268円でしたが、23日の終値は26万7182円まで伸びています。
この間の上昇率は約11.7%でした。
イーサリアムの価格上昇は、15日から23日まで9日間続いています。
15日の始値は22万3737円で、そこから23日の終値までの上昇率は約19.4%でした。
1週間あまりで大幅な価格上昇です。
移動平均線では、22日にゴールデンクロスが起きました。
5日分を表す青の短期線が、25日分である赤の長期線を下から追い越したのです。
15日からの長期間にわたる値上がり継続で、短期線が大きく上向き、ゴールデンクロスにつながりました。
以上からイーサリアムでは、しばらく上昇トレンドが続きそうです。
先週のリップルの値動き
続いて先週のリップルの値動きです。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
リップルは週の初めの19日から23日まで上昇継続でしたが、24日にやや大きめの下落がありました。
19日の始値は67.766円でしたが、23日の終値は70.107円でした。
この間の上昇率は約3.5%です。
着実に価格を伸ばしていましたが、イーサリアムのような勢いは見られません。
一方で24日は、終値が68.158円まで落ちました。
23日の終値との比較で、1日だけで約2.8%のダウンです。
26日は記事投稿時点で終値未確定ですが、24日と同程度の値下がりが見込まれます。
しかし移動平均線は、5日分の短期線と25日分の長期線の距離が近い状況で、ゴールデンクロス間近といえます。
24日と26日の下落が利食い売りによる調整局面だとすれば、次の一押しで上昇トレンドが決まるでしょう。
リップルに関しても、今後の値動きが見逃せません。
ブラックロックのビットコインETFへの期待感が市場を後押し
23日までのイーサリアムとリップルの上昇トレンドは、資産運用の大手であるブラックロックの動向が後押ししています。
同社は現物ビットコインETFを申請しており、SEC(証券取引委員会)による承認が期待される状況です。
ETFとは証券取引所で買える投資信託で、今回はビットコインが運用対象になります。
承認されれば米国内で仮想通貨投資の選択肢が広がるため、注目を集めているのです。
23日にはVolatility Sharesによるレバレッジ型ビットコイン先物ETF「BITX」が、SECによって承認されました。
この動向も、ブラックロックの機運を後押ししています。
現物型は、手元の資金以上の取引が可能なレバレッジ型よりリスクが少ないのが特徴です。
そのため現物ビットコインETFの上場も時間の問題でしょう。
以上の背景が、イーサリアムやリップルといったアルトコインの市場を前向きにさせています。
まとめ
イーサリアムで22日にゴールデンクロスが起きました。
同銘柄は15日から23日まで価格上昇が続いており、今後も上昇トレンドが続くでしょう。
リップルはイーサリアムほどの勢いはありませんが、価格の上昇傾向を示す時期があり、ゴールデンクロスが近づいています。
こちらが達成されれば、リップルでも力強い上昇トレンドが成り立つでしょう。
先週はビットコインETFをめぐる動向が、市場にポジティブな影響を与えました。
ブラックロックのビットコインETFが承認されれば、さらなる追い風になるでしょう。