今週のイーサリアムとリップルは、ともに再び市場が冷え込みました。
先週は上昇トレンド転換をにおわせましたが、買いが一巡したあとはリスクオフの姿勢に戻ったようです。
世界経済におけるインフレの懸念が一服せず、仮想通貨業界でもネガティブなニュースが相次ぎました。
以上から今後も、売り注文殺到に気をつけてください。
今週のイーサリアムとリップルに起きたことを解説します。
要点
今週のイーサリアム相場まとめ
今週のイーサリアム相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証を進めます。
今週のイーサリアムは、下落で終わる日が多かった印象です。
週の初めである6月27日から不調でした。
その日の始値は16万4354円でしたが、30日の終値は13万3663円です。
この間4日連続の値下がりで、その間に約18.7%も価格を失いました。
以上から長期的な下落トレンドに終わりが見えません。
このままでは10万円を割る可能性も見えてくるでしょう。
今週のリップル相場まとめ
今週のリップルは、週の初めから下落一辺倒でした。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで見ていきましょう。
今週のリップルは先週の勢いを完全に失い、もとの冷え込みに戻っています。
6月19日や24日には大幅に値を上げていたのですが、そのアドバンテージの大部分も失われました。
6月27日の始値は48.570円でしたが、7月2日には終値が41.443円まで落ちています。
この間は約14.7%の下げ幅になりました。
記事投稿時点の終値確定最終日である7月2日まで陰線が続いたため、下落トレンド再開は決定的です。
このまま不安定なXPL相場に戻ってしまうのでしょうか。
今週における主要アルトコイン2銘柄の価格変動の背景
今週のイーサリアムとリップルが冷え込んだ背景には、主に以下が挙げられます。
・Three Arrows Capitalの清算報道
2022年6月28日に米国で、最新の消費者信頼感指数が発表されました。
結果は前回の103.2を下回る98.7でした。
100をギリギリ保つと予想されていただけに、かなりネガティブな結果です。
世界経済におけるインフレ懸念が嫌われたせいでしょう。
このように経済指数で後ろ向きな数字が出ると、投資家の不安を強める可能性があります。
仮想通貨業界ではThree Arrows Capital騒動がまだ一段落していません。
6月27日に英国領バージン諸島の裁判所から清算命令が下っただけでなく、7月1日には米国での破産申請がわかっています。
このニュースは世界中の仮想通貨業界に暗い影を落としたでしょう。
インフレ懸念で仮想通貨景気が冷え込むなか、Three Arrows Capital騒動がネガティブな情勢に拍車をかけているようです。
今後アルトコイン市場はどうなるか?
今後もイーサリアムとリップルは、ネガティブなニュースの影響で値を下げる可能性があります。
インフレ懸念だけでなく、仮想通貨ビジネスの経営危機によって各銘柄が暴落するかもしれません。
とくにこれからは、Three Arrows Capital騒動に巻き込まれた企業の動向に注意です。
サービス停止や経営危機などの報道によって、狼狽売りが集まるかもしれません。
以上から来週以降のイーサリアムとリップルも、集中的に価格が下がる日が訪れそうです。
まとめ
今週のイーサリアムとリップルは、再び冷え込んでしまいました。
仮想通貨にとってネガティブなニュースが相次いでいる以上、今後も楽観視はしづらいでしょう。
とくにThree Arrows Capital騒動が一服するまでは、警戒が必要です。
今後も仮想通貨のニュースを慎重に確かめつつ、狼狽売りやリベンジトレードなどのリスキーな行動は避けましょう。
ホールドの期間延長や損切り時期の熟考を優先してください。