先週のイーサリアムとリップルは、ともに劣勢局面でした。
イーサリアムはまたもゴールデンクロス寸前で下落が続き、達成できませんでした。
リップルもデッドクロスを迎えており、下落トレンドが続きそうです。
主要アルトコイン2銘柄について、近況をまとめます。
要点
先週のイーサリアムの値動き
まずは先週のイーサリアムの市場を確かめましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、価格水準を落としています。
2日から4日にかけて下落が続いており、とくに4日が大きな下げ幅です。
これで価格水準が下がり、週末にかけて弱気な投資家心理が目立ったのでしょう。
以上からイーサリアムは、我慢の展開が続きそうです。
2日の始値は25万8548円でしたが、4日の終値は25万1866円まで下がりました。
この間の下落率は約2.6%です。
下落トレンドが止まった7月12日の終値25万3106円とは、あまり差がありません。
しかしその日から波打った状態が続き、決め手に欠けます。
移動平均線では、目前だったゴールデンクロスを逃しました。
8月に入ってからの連続値下がりが影響を及ぼしています。
このようにイーサリアムは、上昇トレンドへの決め手に欠ける状況です。
現在のレンジ相場に決着がつくのはいつでしょうか。
先週のリップルの値動き
続いて先週のリップルの市場を見ましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルは、3日にデッドクロスを迎えてしまいました。
そこから価格は下り坂に入っています。
デッドクロスによって、弱気な投資家心理の支配が始まったのでしょう。
裁判特需の反動が、明確に現れています。
リップルは8月2日から4日連続で値下がりが続き、価格水準を落としました。
2日の始値は97.720円でしたが、5日の終値は86.458円まで下がっています。
この間の下落率は約11.5%でした。
イーサリアムよりも下げ幅が大きく、下落トレンドは決定的です。
リップルは7月中旬に裁判特需を迎え、一時は100円を超えていました。
しかしそれが落ち着き、現在は80円台まで下がっています。
リップルのデッドクロスが他市場へ波及の可能性
リップルのデッドクロスは、アルトコイン市場にとって不利に働きそうです。
この銘柄は開発会社のブランド力や、通貨の独自性などにより、世界的な影響力が強いといえます。
さらに7月中旬には、開発会社がSEC(米証券取引委員会)の裁判で一部勝訴したことも話題になりました。
それだけに裁判特需の終わりは、アルトコイン市場全体の投資家心理に影響を及ぼしそうです。
リップル市場がネガティブになると、イーサリアムもつられて下落トレンドを迎えるかもしれません。
実際にリップルがデッドクロスを迎えた8月3日とその前後では、イーサリアムでも下落が集中しました。
このようにほかの銘柄の市況がよくないことで、売りが殺到するケースもあります。
リップルの裁判特需の終わりは、投資家たちの心理を揺るがしたでしょう。
以上から今後はリップルだけでなく、イーサリアムの下落にも注意してください。
まとめ
先週のイーサリアムとリップルはともに劣勢でした。
イーサリアムでは目前に迫ったゴールデンクロスが、またも失敗に終わっています。
8月に入ってから値下がりが続いたことが原因です。
一方でリップルは裁判特需が終わり、デッドクロスを迎えてしまいました。
そのため今後も、大幅な下落に注意が必要です。
リップルの下げ幅が大きいことで、イーサリアムをはじめほかの市場も冷え込むかもしれません。
以上から今後のアルトコイン市場では損切りか、次の上昇トレンドまでのガチホか慎重な判断を求められます。