今週のイーサリアムとリップルは、ともに全体的にはレンジ相場でした。
週の前半はイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏によるイーサリアム大量売却報道があり、市場にも影響が見られています。
しかし週の後半はリップルとともに値幅が狭くなっていき、レンジ相場に落ち着きました。
主要アルトコイン2銘柄について、今週の値動きを見ていきましょう。
要点
今週のイーサリアムの値動き
まずは今週のイーサリアムの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
今週のイーサリアムは、全体的にレンジ相場に落ち着いています。
週の後半にかけて、値幅が狭くなっていったからです。
先週は14日から18日にかけて、大幅な下落がありました。
その時期と比べれば、下落トレンドが一服した印象です。
今週は22日の下落と、23日の上昇がやや大きな値幅になりました。
22日の始値は23万8422円でしたが、終値は23万2008円まで落ちました。
一日で約2.7%の下落率を記録しています。
しかし23日に入ると、終値は23万7980円まで戻りました。
24日以降はとくに目立った動きがなく、週末にかけて値幅が狭くなりました。
先週から下げ止まった印象ですが、今後はまた集中的な値下がりがあるかもしれません。
平穏な値動きですが、これからの推移に気をつけましょう。
今週のリップルの値動き
続いて今週のリップルの値動きを見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルも今週は、全体的にレンジ相場でした。
これまで下落傾向でしたが、今週の連日下落は21日と22日のみです。
21日の始値は76.823円で、22日の終値は73.522円になりました。
2日間の下落率は約4.3%です。
同時期のイーサリアムよりまだ下げ幅が大きいといえますが、先週の荒れ模様からは一段落しました。
23日からは73円~75円を中心とした推移が続いています。
移動平均線で短期的トレンドを示す5日線も、横這いに転じました。
しかし下落トレンド中の価格調整局面という可能性もあり、油断はできません。
これからのリップルも、慎重に推移を見守りましょう。
ブテリン氏のイーサリアム売却報道の影響はすぐに一服か
今週の懸念材料として、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏によるイーサリアム売却の報道がありました。
しかしその影響は、すぐに一服したようです。
21日に特定アドレスによる大量売却がわかりましたが、数日でイーサリアムがレンジ相場に転じています。
PeckShieldAlertのXにおける21日のポストによると、ブテリン氏のアドレスらしきものが約1.4億円相当のイーサリアムをCoinbaseに送金しました。
実際にイーサリアムは、21日から22日にかけてやや大きな下落を見せています。
しかし23日に反動高を見せて以降、特筆すべき値動きを見せていません。
ブテリン氏の大量売却報道の影響はありましたが、すぐに落ち着いたようです。
以上から今週末には、イーサリアムもリップルも平穏な市況でした。
まとめ
今週はイーサリアムもリップルも、全体的に平穏な価格推移でした。
週の初めには、ヴィタリック・ブテリン氏によるイーサリアム大量売却が疑われています。
ブテリン氏の報道による影響はありましたが、すぐに投資家心理が落ち着きました。
しかしレンジ相場が続く今も、油断はできません。
イーサリアムとリップルは先週から下落トレンドへ入っており、まだ続いている可能性があります。
来週以降も集中的な価格の下落が起きるかもしれませんので、気をつけましょう。