先週のイーサリアムとリップルは、ともにレンジ相場でした。
しかしリップルはそれまでの値上がりの反動から、不安定な変動になっています。
最近はスイス金融大手クレディスイスグループの経営危機疑惑が取りざたされています。
イーサリアムとリップル市場への影響に気をつけてください。
先週の主要アルトコイン2銘柄の相場をまとめ、今後の価格予測を見ていきます。
要点
先週のイーサリアム相場まとめ
先週のイーサリアム相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、レンジ相場にとどまっています。
まず9月26日から3日連続で価格が上がりました。
26日の始値は18万0700円です。
一方で28日の終値は18万9848円と微増でした。
しかし29日から10月2日まで、4日連続で微妙な値下がりです。
29日の始値は18万9848円でしたが、10月2日は18万3872円が終値でした。
このように18万円台での狭い推移になっています。
下落の勢いが止まった様子ですが、今後も油断はできません。
先週のリップル相場まとめ
先週のリップルの相場もまとめます。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで見ていきましょう。
リップルも先週は、上がったり下がったりを繰り返しました。
週の始まりである9月26日は、始値が69.794円です。
そこから28日まで値下がりが続き、その日の終値は61.846円でした。
しかし29日~30日までの値上がりが目立っています。
30日の終値は68.120円でした。
またそこから値下がりが続き、10月2日の終値が64.877円でした。
このようにリップルも60円台の攻防が続いています。
なかなか70円を突き抜けられません。
今後の相場変動はクレディスイス問題が影響か
今後のイーサリアム・リップル相場では、クレディスイス問題の影響に注意です。
クレディスイスはスイスの金融大手ですが、最近デフォルト危機を報じられました。
ロイターによると経営幹部が顧客や取引先などに、同社の経営状況に問題がないことを説明しています。
ここで想定されるのは2つのシナリオです。
・法定通貨の信用性がなくなる代わりに、グローバル性のある仮想通貨への資産転換が相次ぎ相場上昇
最初のシナリオは、景気悪化にイーサリアムとリップル市場も引っ張られる可能性です。
今年の主要アルトコイン2銘柄は、世界的なインフレ懸念の影響で、集中的な下落が相次ぎました。
クレディスイス危機でも、狼狽売りの殺到が想定されます。
以上からイーサリアムとリップルは、今後集中的な下落に気をつけなければなりません。
まだ世界的にインフレ問題は残っているからです。
そのときにクレディスイス問題が大きくなると、世界経済への大打撃が懸念されます。
以上からイーサリアムとリップルは、世界経済悪化の影響で大きく値を下げるかもしれません。
一方でクレディスイス問題を織り込み、仮想通貨への積極的投資が集まるシナリオも想定されます。
銀行の経営危機で法定通貨の信用性が低くなり、仮想通貨への乗り換えが相次ぐ形です。
とくにイーサリアムとリップルは送金スピードが速いので、人々から信用を受けやすいでしょう。
似た現象は、最近だと英国の仮想通貨需要の高まりでも見られました。
ロイター通信も28日に、ポンドとビットコイン取引規模が過去最大レベルになったことを報じています。
26日には、ポンドが対ドルで最安値を記録していました。
このように法定通貨を見限った投資家が、仮想通貨市場に集まる可能性もあります。
そうなればイーサリアムとリップルは、クレディスイス危機を味方につけるでしょう。
今後の仮想通貨市場は、クレディスイスの動向次第になりそうです。
まとめ
イーサリアムとリップルは、ともに先週においてレンジ相場でした。
イーサリアムは、それまでの下落幅が狭まりました。
しかしリップルの価格急上昇も、一段落した様子です。
クレディスイス問題も取り沙汰されていることから、想定外の相場変動があるかもしれません。
以上から今後のイーサリアムとリップルは、世界経済ニュースからの影響が気になるところです。