今週のイーサリアムとリップルの各相場を紹介します。
イーサリアムは急上昇が目立ちました。
関連クジラウォレットが相次いで動いた影響が指摘されています。
一方でリップルは横ばいのまま、とくに動きがありません。
アルトコイン同士で動向が分かれました。
相場分析だけでなく、その背景も考えてみましょう。
要点
今週のイーサリアム相場まとめ
まずは今週のイーサリアム相場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
今週のイーサリアムは、価格の急上昇が目立ちました。
25日からの上昇が力強く、トレンドを決めています。
同日の始値は19万6267円でした。
29日まで上昇中心の展開になった結果、その日の終値は23万3864円になりました。
この間の上げ幅は約19.2%です。
イーサリアムはここまで足踏み状態が続いていましたが、上昇トレンドの決め手が生まれました。
イーサリアムのクジラウォレットの動向が市場に影響か
イーサリアムの価格上昇については、大口投資家の影響が考えられます。
26日に、巨額を収めたアカウントのクジラウォレット2つの動向が観測されました。
オンチェーン分析企業であるSantimentの公式Twitterは、ひとつ目のクジラウォレットの動向を報じています。
1文目訳:6年以上動いていなかったイーサリアムクジラウォレットがこの日目覚め、空のウォレットにイーサリアム2220万ドル分を移動させました。
さらにクジラ投資家の動向をツイートするアカウント「Whale Alert」は、2つ目の巨額ウォレットの動向を報じています。
訳:とある休眠状態の未確認アドレスが200ETH(28万2115米ドル)保有中だったのですが、7.2年ぶりに動き出しました。
以上のクジラウォレットは、どちらも26日に動向をツイートされています。
イーサリアムは25日から価格上昇が顕著になったのですが、クジラウォレットの影響でしょうか。
今週のリップル相場まとめ
続いてリップルの直近相場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルは、レンジ相場でした。
主に66円台を推移しており、狭い範囲での右往左往が続いています。
28日~29日に、少しだけ価格上昇が目立ちました。
28日の始値は66.456円で、29日の終値は68.218円です。
この間の上昇率は、約2.7%にとどまりました。
以上からリップルは決め手に欠ける展開です。
今後のイーサリアムとリップルの価格は?
今後のイーサリアムは、上昇トレンドが続きそうですが、反動安の可能性も考えておきましょう。
クジラウォレットの動向続出が報じられているためです。
大口投資家が動けば、一気の価格上昇が想定されます。
しかし以上が一服すると、反動である程度価格が下方へ戻るかもしれません。
またリップルは、18日あたりでデッドクロスが起きたばかりなので、下落トレンド継続に注意しましょう。
以上から今後のイーサリアムとリップルは、市況が大人しくなる可能性に注意です。
しかし前者に関しては、クジラウォレットの介入が追い風になれば、上昇トレンド継続もありえます。
まとめ
今週の主要アルトコイン市場では、イーサリアムの価格上昇が目立ちました。
関連クジラウォレットが相次いで動き出した影響が考えられます。
一方でリップルは、今週発行会社が定期レポートで好調アピールをしたものの、市場はレンジ相場です。
今後はイーサリアムの反動安、リップルの下落トレンド継続などの注意点があります。
慎重に価格動向を見守りながら、売買を判断してください。