先週のイーサリアムとリップルは、好調を見せていました。
とくにリップルはゴールデンクロスを迎えています。
しかし今週は、両市場とも月曜に暴落を迎えています。
米国で複数の経済イベントが近づいているため、利食い売りとリスクオフが重なったのでしょう。
先週からの主要アルトコイン市場を解説します。
要点
先週のイーサリアム市場
まずは先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のイーサリアムは、上昇トレンドが続いていました。
4日からの1週間のうち、陽線は計5日分あります。
11月末から陽線が多くなっており、順調に価格を伸ばす状況です。
12月2日のゴールデンクロスの効果を感じられます。
先週末には33万円超えが見られました。
週の初めである4日の始値が31万0409円だったのに対し、10日の終値は33万6100円でした。
1週間で約8.3%の上昇率です。
このようにイーサリアムは、30万円を超えてもなお、価格を伸ばし続けています。
ただし今週の初めである11日は、記事投稿時点で終値未確定ながら、暴落が起きました。
終値が31万円台で、前日から5~6%程度の下落の見通しです。
暴落による投資家心理の変化のおそれがあるため、今後の価格推移に注意しましょう。
先週のリップル市場
続いて先週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週はイーサリアムだけでなく、リップルも好調でした。
8日に大きな値上がりが起きたからです。
この日の始値は89.938円でしたが、終値は95.099円まで上がっています。
上昇率は約5.7%でした。
週の初めである4日の始値は89.054円で、ここからの上昇率は約6.8%です。
90円台を超えるほど、リップルは好調でした。
移動平均線も8日にゴールデンクロスが起きています。
短期の5日線が長期の25日線を下から上へ突き抜けました。
しかしゴールデンクロス後の3日間は、値下がりが続いています。
とくに今週の初日である11日は、6~7%の値下がりが見込まれます。
暴落の影響で、投資家心理が守りに入るかもしれません。
こちらも今後の値動きに注意しましょう。
今週は経済イベントにご用心!月曜は各市場で暴落発生
今週は米国で経済イベントが複数あるため、リスクオフの姿勢に注意しましょう。
すでに11日に、そうした傾向が見られます。
12日には米国でCPI(消費者物価指数)が発表され、14日にはFOMC(連邦公開市場委員会)が開かれます。
FOMCの同日には、ジェローム・パウエル議長が記者会見を開く予定です。
米国はインフレの影響がまだ残っているため、パウエル議長から利上げへの言及があるかもしれません。
アルトコイン市場も、経済イベントを事前に警戒し、売り注文が殺到したのでしょう。
またそうした動きが、利食い売りと重なり、イーサリアムとリップルの価格が想定以上に下がったともとれます。
いずれにしても今週の複数のイベントが、イーサリアムとリップルの今後の値動きを決めそうです。
まとめ
先週のイーサリアムとリップルは、ともに好調でした。
とくにリップルはゴールデンクロスが起きており、今後の好景気が想定される状況でした。
しかし今週の経済イベントが近づいたことで、投資家たちは一転リスクオフ姿勢を強めているようです。
これが利食い売りと重なったため、11日の各市場の暴落につながったのでしょう。
今週は経済イベントとアルトコイン市場の相関に気をつけてください。