大手仮想通貨投資ファンドのグレースケールが、本格的に大口顧客や一般投資家相手に仮想通貨のメリットを解説する活動を始めました。
グレースケールが取り扱っているGrayscale Bitcoin Trust(ビットコイン投資信託)は、ミレニアル世代(26~40歳)には人気があるものの、ジェネレーションX世代(41~55歳)やベビーブーマー世代(56歳~76歳)からはあまり人気がありません。
そこで、中高年以上の顧客獲得に向けて、まずは大口顧客にビットコインへの理解を深めてもらうところから準備を始めようとしているようです。
大手ファンドのグレースケールがビットコインの普及活動を始める
仮想通貨の大手投資ファンドであるグレースケール社は、大口顧客に向けてウェビナーの開催をしました。
このウェビナーでは、ビットコインに投資するメリットや、グレースケール社のGBTCの仕組みについて解説をしたようです。
ビットコイン投資信託に興味を持ってもらうことを最終目標としており、大手投資ファンドが本格的に顧客獲得の活動を始めたことが伺えました。
グレースケール社の狙い
グレースケール社の現在の主な顧客は機関投資家や大口投資家ですが、今後は一般投資家にビットコイン投資信託を購入してもらいたいと思っているようです。
しかし、一般投資家の中でビットコイン投資信託を購入しているのは、主にミレニアル世代の若者です。
グレースケール社の集計したデータによると、ミレニアル世代はAmazon・Apple・テスラ・Facebookの株の次に、ビットコイン投資信託を投資の選択肢として考えているようですが、40代以降の世代はGAFAMのようなトップ企業の株を選択肢として考えており、ビットコイン投資信託はあまり興味を持たれていません。
そこで、今後は中高年のビットコインに対する理解を深める活動も視野に入れているようです。
ビットコインは過去にないテクノロジーであるため、どうしても高齢者からの理解が得にくい性質を持っていますが、そのテクノロジー自体は確かなものであるので、しっかりと理解をしてもらうことが出来れば、彼らもきっと投資先としてビットコインを選択してくれるかもしれません。