米Invesco社、ビットコイン先物ETFのローンチ見送りを発表
要点
・米大手資産管理会社Invesco社がビットコインETFを当面ローンチしないと発表
・なおその見送り理由は未公表になっている
米大手資産管理会社Invesco社は19日、
ビットコイン先物ETFのローンチを
行わない方針を明らかにしました。
ブルームバーグが報じています。
Invesco社は米ジョージア州の
アトランタに拠点を置く大手投資会社。
資産運用総額は170兆円(1.5兆ドル)にのぼります。
Invesco社の関係者はメディア各社に対して、
以下のように発表しました。
「弊社は、当面、
ビットコイン先物ETFの
ローンチを検討しないことを決定しました。しかし、我々はGalaxy Digital社との
パートナーシップを通じ、
現物に裏付けられた仮想通貨ETFの実現を含め、
引き続き変革的な資産クラスへの
エクスポージャーを持つ商品群を
投資家に提供していきます」
米時間火曜日にローンチを控える
ProShares社のビットコイン先物ETFと併せて、
Invesco社のビットコインETFは
早ければ今週水曜日(20日)に
ローンチを控えていたところでした。
Invesco社のビットコインETFはVanEck社や
Galaxy Digitalの先物ETFと同様に、
CMEのビットコイン先物に投資するほか、
カナダのビットコイン現物ETFや
グレースケール社のビットコイン投資信託(GBTC)にも
投資する予定でした。
現段階ではInvesco社がビットコイン先物ETFのローンチを見送った理由は明らかにされていない状況です。
■ネットの反応
世間では今週ローンチされる予定だった
Invesco社のビットコインETFの突然の見送りについて
疑問が殺到しているようです。
ブラジルで仮想通貨投資のブーム中
要点
・ブラジルの中央銀行は、ブラジル国民が海外から約4,880億円相当の仮想通貨を取得していると発表
・同行の金融政策責任者は「今後も仮想通貨のブームが収束することはないだろう」と推測
ブラジルの中央銀行は先週、
2021年の年初から8月までに
ブラジル人が42億7,000万ドル(約4,880億円)
相当の仮想通貨を
海外から取得していることを報告しました。
地元メディアPortal do Bitcoinの報道です。
仮想通貨購入が最も活発だったのは、
5月で7億5,600万ドル(約863億円)。
公開されたデータの中で直近の8月には、
4億9,600万ドル(約566億円)の購入がありました。
2021年1月から8月までの、
1か月あたり平均は、
3億5,000万ドル(約400億円)だといいます。
ブラジル中銀の金融政策責任者である
Bruno Serra氏は、こうした動きは、
投資家がポートフォリオを
多様化しようとしているためであり、
今後も仮想通貨のブームが収束することはないだろう
と推測しました。
また、電力コストの問題で、
ブラジルでは仮想通貨マイニングが
あまり行われていない状況に触れて
次のように言及しています。
「資金の流れは、一方通行になっている。
エネルギーコストの問題から、
ブラジルは仮想通貨を
生産(マイニング)しておらず、
単なる輸入国となっている」
ブラジル中銀は8月より、国際収支勘定で、
居住者と非居住者の間での
仮想通貨の所有権移転を示すようになりました。
国際通貨基金(IMF)の推奨する基準により、
「動産」(非金融・生産資産)として
対外部門の統計に登録しているといいます。
今回の記事のまとめ
■『米Invesco社、ビットコイン先物ETFのローンチ見送りを発表』について
・米大手資産管理会社Invesco社がビットコインETFを当面ローンチしないと発表
・なおその見送り理由は未公表になっている
■『ブラジルで仮想通貨投資のブーム中 』について
・ブラジルの中央銀行は、ブラジル国民が海外から約4,880億円相当の仮想通貨を取得していると発表
・同行の金融政策責任者は「今後も仮想通貨のブームが収束することはないだろう」と推測
本日のビットコイン価格は前日と横ばいで700万円台。
多少の利確売りはあったものの、大きく落ちてはいません。
上述のビットコインETFローンチ見送り報道も、
さしたるマイナス材料にはなっていないようでした。