Litecoin財団は6月19日に、仮想通貨版デビットカードである「BlockCard」を発表しました。仮想通貨取引所やブロックチェーン企業の協力のもと運営していくとのことです。
BlockCard誕生の詳細や、社会およびライトコイン相場への変化を解説します。
目次
ライトコインからデビットカードが誕生
アルトコインのなかでも歴史のあるライトコイン(LTC)。それを運営するLitecoin財団が、6月19日に仮想通貨版デビットカード「BlockCard」の発行を明らかにしています。
BlockCardの運営はLitecoin財団主導のもと、エストニアの仮想通貨取引所であるBiboxとアメリカのブロックチェーン企業であるTernioと提携しながら行われます。
Biboxからはデビットカード内の資金管理機能提供と入出金支援、Ternioでは世界中でライトコインが決済できるようにするため、BiboxのシステムをBlockCardプラットフォームと組み合わせる役割を果たします。
BlockCardでできること
仮想通貨版デビットカードということで、ライトコイン決済が可能なコンビニや飲食店などの店舗、ネットショップなどでの決済、仮想通貨の引き出しなどが可能と考えられます。
デビットカードに預金した仮想通貨は、ライトコインに加え、Biboxが独自開発した「ビボックストークン」(BIX)、Ternioが開発したトークン「Ternio」(TERN)で価値の維持が可能です。
Litecoin財団は、BlockCardについて、次のように述べています。
https://twitter.com/LTCFoundation/status/1140998179569197056
私たちが取り組んでいるLitecoinデビットカードがメジャーな箇所で利用できることになるでしょう。
以上のツイートから、Litecoin財団は、世界中デビットカードが使える場所ならどこでもライトコインで決済できるようになると確信しており、本当なら仮想通貨、特にライトコインにとって大きな文明開化の一歩が進められます。
今後はアメリカ内でのみ発行され、時期が経てばそれ以外の国でも運用されるとのことです。登録に関する詳細情報は数週間後に発表するとのことですが、登録できた場合はアプリで最新情報を受け取れるとされています。日本でBlockCardが導入されれば、ライトコインに対する注目度もますます上がるでしょう。
BlockCard発表による社会的変化は?
BlockCard導入で社会的にどんな変化がもたらされるのでしょうか。
仮想通貨での決済が多くなる?
BlockCardはライトコインでの決済や預金、出金を目的としています。ライトコインの取引以外の用途が世間に知られ、同通貨への注目度は高まっていくでしょう。
アメリカをはじめ世界中の国民が、ライトコインで生活費を決済する機会が増えるのです。
1BTC(ビットコイン)よりも1LTCの単価が安いため、特に最初の発行国に選ばれたアメリカではライトコインへの積極的な投資が増えるでしょう。
その目的は、ライトコインの投資だけでなく生活費としての活用です。
現在のライトコインの相場への影響は?
6月19日10時5分時点でのライトコイン相場は14,814.35円です。ライトコインは2019年2月上旬の3,000円台から上昇気流を描いています。
BlockCardが発表された19日にも午前0時の14,000円台から、午前中に一時15,000円を突破しており、好影響があったのではないでしょうか。
今後BlockCardの認知度が世界で高まっていけば、ライトコインへの需要が高まり、長期的な価値上昇につながる可能性もあります。
まとめ
Litecoin財団から仮想通貨版デビットカード「BlockCard」が発表されました。仮想通貨をデビットカード一枚で支払える時代の到来は、大きな社会的変化を予感させます。
今後は最初のBlockCard発行国であるアメリカを中心に、ライトコインに対する関心が大きくなるでしょう。今後のライトコインの相場や財団の動向が期待されます。