ブルームバーグの報道によると、17年バブルはたった一匹の「クジラ」によって引き起こされた可能性があるとのこと。
テキサス大学らの共同論文で「ビットフィネックス問題」の議論となっているようです。
要点
17年バブルはたった一匹のクジラが原因だった?
“Our results suggest instead of thousands of investors moving the price of Bitcoin it’s just one large one. This pattern is only present in periods following printing of Tether, driven by a single large account holder, and not observed by other exchanges.”https://t.co/Jud1NYZvWO
— Kenn White (@kennwhite) November 4, 2019
「当社の結果は、ビットコインの価格を変更する数千人の投資家の代わりに、それがただ一つの大きなものであることを示唆しています。このパターンは、テザーの印刷後の期間にのみ存在し、単一の大きなアカウント所有者によって駆動され、他の取引所では観察されません。」
テキサス大学を筆頭に複数の大学の研究結果によると、17年バブルがたった一人の大口投資家=クジラによって引き起こされていたとのこと。
200万円に到達した価格が、たった一人の大口投資家に価格操作されていたという衝撃の論文です。
簡単に説明すると、ビットフィネックス(テザー社と役員が同じ)は、米ドルに基づかないテザーを発行して、ビットコインを購入していたというものです。
研究結果によると、ビットフィネックスでのビット購入数が一定の値を下回った時急増しており、これは他のどの取引所にも見当たらない現象だといいます。
ビットフィネックス・テザー問題は泥沼化
ビットフィネックス・テザー問題に関しては、すでに17年から議論されており、現在は泥沼化の様相を呈しています。
市場の地雷のような材料となっており、忘れられたころにメディアで取り上げられ、昨年の10月ごろは価格の下落材料になりました。
今回もブルームバーグの報道でしたが、市場は反応していないため、とりあえず特段気にする必要はないでしょう。
ビットフィネックス・テザー問題については、双方が主張を言い合っているので、もしかしたら今後、数年・何十年という長期的なテーマとなるかもしれません。
ケースによっては市場が反応する可能性はありますが、とりあえずのところは頭の片隅に置いとく程度でよさそうです。
まとめ
ブルームバーグの報道によると、テキサス大学らの共同研究で、17年バブルはたった一人のクジラによって引きこされたとのこと。
昨年においてはビットフィネックス・テザー問題が急落要因になりましたが、今回のケースは材料視されておらずとりあえず気にする必要はなさそうです。
また、この問題については、すでに双方が主張を言い合い泥沼化の様相を呈しているので、市場が反応した時のみ注視するだけでいいでしょう。