26日に「習近平発言」で暴騰した仮想通貨市場ですが、およそ1週間が経とうとしています。
暴騰から現在までの値動きと、ビットコインの今後の展開を考察しました。
要点
ビットコインはまだ安心できない?
既報の通り、ビットコインを筆頭に仮想通貨市場は26日に大幅上昇。
上昇に関してはこれまでに多くの報道が出ていますが、中国がデジタル通貨を発行することや、ブロックチェーン事業に力を入れることが要因とみる向きが多いです。
しかし、ビットコインは暴騰で一気に112万円の高値を記録した後、調整の動きが続いています。
ビットコイン円 日足 9月~
先週の上昇により、ビットコインは中長期的な指標となる200日移動平均線を突破しましたが、チャート形状的にはまだ完全に安心できる状況とは言えません。
本日の下落でも、200日移動平均線が位置する97万円がサポートとなりましたが、短期の移動平均線である50日移動平均線は、200日移動平均線の下にくぐったままなので、安心するにはもう一段上の上昇でゴールデンクロスさせたい場面です。
また、このまま次の上昇がなく仮に再度200日移動平均線を下抜けてしまった場合、チャート形状も弱気になってしまうので、引き続き同テクニカルには注目しておきたいですね。
今年の年末は価格が動くか
17年においては11月から12月に非常に強い上昇、昨年は11月に年初来安値が決壊し、12月には30万円まで価格が下落しました。
このように直近2年間においては、上下どちらかはおいといて、11月・12月は価格が大きく動く時期だったので、今年の値動きにも注目したいところです。
また、今回の中国は完全に新しい材料でしたが、年末の価格動向は来年の第一四半期(1月~3月)の材料も織り込み始めるので、引き続き何か新しい材料が出てくるかにも注目したいところ。
リブラは米国で揉めていますが、本来であれば20年初頭にローンチ予定だったので、米国の規制動向がどうなるか注目しておきたいです。
まとめ
ビットコインを筆頭に、26日に仮想通貨市場は全面高の展開となりました。
もうすぐ1週間が経とうとしていますが、暴騰後の仮想通貨市場は高値を更新することなく、いったんは調整のムードが漂っています。
ビットコインは先週の上昇により200日移動平均線の突破に成功しましたが、まだ完全に安心できるレベルではないので、引き続き200日移動平均線のサポートを注視しつつ価格動向を追っていきたいです。