NBAの「サクラメント・キングス」はブロックチェーンのソフトウェア開発会社ConsenSysと提携し、イーサリアムブロックチェーンを利用した、スポーツグッズのオークションサービスをリリースしました。
要点
NBAチームが、イーサリアムブロックチェーン上で動くオークションサービスをリリース
1月15日に発表されたオークションサービスは、Consensysが支援しているプラットフォームを通じて開発された。
これにより、オークションにかけられたアイテムや、取引記録などが透明な形で監査できるようになる。
The @SacramentoKings have launched a new #blockchain-powered auction platform for fans to bid on memorabilia. https://t.co/xwti9UC8G6
— SportTechie (@SportTechie) January 16, 2020
サクラメントキングスは、ブロックチェーンを利用し、選手が試合で使用したグッズを入札できるオークションサービスをリリースした。
オークションには、キングスのモバイルアプリや、ホームページから直接アクセスでき、ライブオークション形式で入札が行われる。
サクラメント・キングスとは
サクラメントキングスは、アメリカ合衆国・カリフォルニア州に拠点を置くバスケットボールチームです。1945年に創設されて以来、NBAのチームとして初優勝を飾っている。
2019年の戦績は15勝26敗で、西地区の14位に位置している。
キングスは、2014年頃からビットコインでの支払いを受け付けており、2018年には仮想通貨をマイニングする「マイニング・フォー・グッド」という慈善団体を設立し、労働者のトレーニングプログラムに寄付している。
テクノロジーオフィサーのライアン・モントーヤ氏は、今回のプレスリリースで以下のように述べている。
私たちは、報酬プログラムを含む複数のプラットフォームにわたってビジネスにブロックチェーン技術を統合しており、今では、ファンは革新的なブロックチェーンベースのソリューションを使用して、ゲームで使われた本物の着用商品を、リアルタイムで安全に購入する機会を得ることができます
クレジットカードさえあれば、世界中のユーザーが参加可能
オークションへの参加希望者は、クレジットカードでの支払いであれば世界中から参加することが可能で、後日商品が郵送されることになります。
オークションは、試合が始まる直前のチップオフ(ジャンプボール)に開始され、23時59分(日本時間16時59分)まで続けられます。
グッズの入札者には、所有権を含めたデジタルトークンが送られます。このトークンには、グッズが実際にどのようなゲーム・シーズンで使用されたか、またプレーヤーの情報などが記録されるようです。
プレスリリースによると、オークションでの収益は、ハリケーン・ドリアンの救援活動への資金として充てられるとのことです。
まとめ
NBAに所属するような、知名度のあるスポーツチームがイーサリアムのブロックチェーンを活用することは、大きな後押しになるのではないでしょうか。
日本でも、美術品のオークションにブロックチェーンの証明書を発行する試みがありますが、ブロックチェーンの有用性が、着実に上がってきていることは間違い無いでしょう。
今回の件をきっかけに、イーサリアムの注目度が更に上昇することに期待したいところです。