要約
・ナイキストアの買い物で仮想通貨のキャッシュバック
目次
ナイキストアで購入すると仮想通貨をキャッシュバック
世界160カ国以上で事業を展開しているナイキ(Nike, Inc./アメリカ合衆国・オレゴン州、Mark G Parker最高経営責任者兼代表取締役)と、イギリスのロンドンに拠点を構えるフィンテック企業Plutus(プルータス)社が共同でキャッシュバックキャンペーンを開始しました。
ナイキオンラインストアにて購入の際、最大で仮想通貨3%をキャッシュバック。
現金での還元の場合、9%と、両キャッシュバック合わせて最大12%のキャッシュバックをするとしています。
ただし、今回のキャンペーンを受けられるのはPlutus発行のVISAカードを使用することが条件で、現時点ではドルとポンドで支払った場合のみ対応しているとのこと。
還元される仮想通貨は、Plutus独自のトークンであるEthereumブロックチェーン上で発行されたPluton(プルトン/PLU)で還元されるという。
Pluton(プルトン/PLU)とは?
今回ナイキストアで買い物した人の中かから条件を満たした人に対して仮想通貨のキャッシュバックがもらえるキャンペーンで、還元される仮想通貨はPluton(プルトン/PLU)としています。
このPluton(プルトン/PLU)とはどんな仮想通貨なのでしょうか。
Plutonは、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン上で発行されるERC-20トークンです。
上限発行枚数は20,000,000 PLUのみで、流通しているのはトークンセールで販売された850,000PLUのみで、Plutus社は保有していないと公表しています。
上限発行枚数全てが流通するまで、スマートコントラクトを介して報酬として放出され、残りのPLUを入手するには、Plutusデビットカードを使うことで報酬として、新規発行されるPLUが入手できます。
ナイキはすでに特許を取得!
ナイキは昨年の12月、シューズをトークン化する特許を取得しています。
USPTO(アメリカ特許商標庁)に提出された文章によると、一部ではあるものの、ナイキのシューズに対してERC-721トークンを発行する計画で、このトークンはシューズを購入すると入手できるとのことです。
シューズは売却された時点でトークンの所有権も移り、所有権を持っているシューズに対する生産数なども決める権利が与えられるとしています。
ナイキでは他にもキャンペーンを実施
ナイキシューズの購入で仮想通貨をキャッシュバックするキャンペーンについては昨年11月下旬にすでに行われていた例があります。
Lolliの顧客ニーズに応える形で、ナイキのスポーツウエアやナイキシューズをLolliのオンラインストアで買い物をした顧客に対し、最大で3%のビットコインを獲得できるキャンペーンを実施しています。
We're excited to announce our newest partner, @Nike! ✔️
Lolli users can now earn free bitcoin when you shop for shoes, apparel, and more at Nike. 👟
More info on the partnership here: https://t.co/Qgds5WcoIB
— Lolli 🍭 (@trylolli) November 21, 2019
https://platform.twitter.com/widgets.js
Plutus(プルータス)とは?
Plutus(プルータス)社は2015年に設立されました。
Ethereumの元共同創業者のCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏が創業した第三世代仮想通貨の開発を行うIOHK(Input Output HongKong)によるスマートコントラクト向けのプラットフォームとして知られています。
同氏はエイダコイン(Cardano/ADA)の発案者でもある天才数学者としても知られているほか、IOHKと提携するエディンバラ大学と共同発表したPlutusベースのスマートコントラクト向けのコンピューター言語(DSL)Marlowe(マーロウ)を開発するなどしています。
Plutusでは、オールインワンファイナンスアプリケーションのPlutusアプリのほかに、Plutusデビットカード、PlutusDEXを展開しています。
今回のナイキとPlutusの共同キャンペーンは、限られた条件下でのキャッシュバックですが、これまでのナイキの仮想通貨関連のキャンペーンを見てみると、特許を取得していることからも分かるように、今後も積極的に取り入れていくと思われます。