日産自動車とトヨタ自動車によるメタバースの活用が進んでいます。
日産は主力車種であるアリアを仮想空間に登場させ、バーチャルツアーを公開中です。
一方でトヨタは、一部部署や子会社において、仮想ワークスペース導入が始まっています。
国内の自動車業界におけるメタバース事情をまとめました。
要点
日産がメタバースにアリアを登場させる
日産自動車はSUV型EVであるアリアをメタバースに登場させました。
「日産アリアとめぐる環境ツアー」として、4月25日から一般公開を始めています。
地球温暖化がテーマとなっており、環境変化を疑似体験できるのが特徴です。
「日産アリアとめぐる環境ツアー」では、仮想空間内でアリアを使った疑似ツアーを進められます。
日産開発のロボットカー「エポロ(EPORO)」が案内役になり、ツアーの内容を解説してくれるのです。
地球環境に興味がある方は、ぜひ使ってみましょう。
ユーザーはVRギャラリー「NISSAN CROSSING」から出発します。
そこで地球温暖化の影響を疑似体験するのがメインテーマです。
日産はEV開発で、これまで数々の話題を提供してきました。
日産の地球環境に対する考え方が、今回のツアーでわかるかもしれません。
ツアーの出発点であるNISSAN CROSSINGは、東京都の銀座にある日産の情報発信拠点です。
2021年にバーチャル空間上での再現を受けています。
メタバース隆盛の時代に合わせて、日産はNISSAN CROSSINGを作り上げたのでしょう。
今回のアリアを使ったツアーは、VRChatによるバーチャル形式で、無料で利用可能です。
好きな時間にクルマと環境にまつわるツアーを味わえます。
VRChatをよく利用する方は、アリアのツアーを楽しんでみませんか。
アリアのバーチャルツアーに関して、以下の口コミが寄せられています。
トヨタはメタバースのワークスペースを導入
26日にCoinpostは、トヨタの仮想ワークスペース導入を報じています。
一部部署や子会社が対象ですが、仮想空間内で社員が操作するアバターが出現するしくみです。
仕事現場にメタバースを取り入れることで、トヨタの働き方改革が進むでしょう。
トヨタの仮想ワークスペースは、社員が遠隔でコミュニケーションを取れるのが特徴です。
メタバース内で社員は、自身の代わりであるアバターを出現させ、操れます。
パソコンやスマートフォン、タブレットさえあれば、いつでもメタバースにアクセスできるでしょう。
従来は出社しないと社員とコミュニケーションが取れない方もいました。
しかしメタバースによって、出社せずとも社員との意思疎通ができます。
アバターがいれば、ほかの社員との会話や会議もメタバース内で可能です。
参加社員同士が、アバターを通してメッセージを出せればよいからです。
このような機能があれば、テレワークをスムーズに進められるでしょう。
トヨタ本社では、すでに人事や技術開発部などで仮想ワークスペースが使われています。
さらなる拡大も検討中であると報じられました。
仮想空間を使えば、誰もが出社せずしてほかの社員と会話できるので、拡大を歓迎する方もいるでしょう。
テレワークの進行により、ライフスタイルの多様化にも好影響です。
通勤時間の長さや、満員電車がつらいという悩みを解決できるからです。
トヨタによるメタバースの導入は、日本の働き方改革を変えるでしょう。
トヨタの仮想ワークスペース導入について、以下の口コミが寄せられています。
まとめ
日産自動車とトヨタでメタバースの活用が進んでいます。
しかし2社ともNFTのような販売活動ではなく、独自の目的で取り入れている印象です。
たとえば日産はアリアを使ったバーチャルツアーにより、社内の展示場を仮想空間に再現しました。
ここから発展して、地球温暖化の学習の機会をお客さんに与えています。
トヨタはメタバースをワーキングスペースとして活用しました。
インターネットを通したコミュニケーションの円滑化が目的とされます。
日産のように新しいサービスを届けたり、トヨタのように社内活動を活性化させたりするためのメタバースにも注目です。