先週のリップルは、週前半に集中的な下落があり、劣勢から抜け出せませんでした。
30日の下落がとくに目立っています。
米リップル社の共同創設者であるChris Larsen氏のハッキング被害が、背景に考えられます。
市況の好転には、まだ時間がかかるでしょう。
先週のリップルの値動きを解説します。
要点
先週のリップル市場
まずは先週のリップルの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
先週のリップルは、週前半の下落が目立ちました。
1月30日の始値が77.502円だったのに対し、2月1日の終値は72.457円まで下がっています。
3日間の下落率は約6.5%です。
終値で70円を下回るピンチも迎えており、先行きは明るくありません。
2月2日と3日では陽線が並びましたが、次の2日間では陰線が続き、一進一退の様相です。
このように下落分を取り戻すまで、時間がかかっています。
ポジティブなきっかけがない限り、リップルの冷え込みが続きそうです。
リップル下落の影響はハッキングの影響か
先週のリップルの下落は、ハッキング騒動が原因とされます。
米リップル社の共同創設者であるChris Larsen氏は、Xの公式アカウントで、1月31日に自身のXRPアカウントの不正アクセス被害を公表しました。
訳:前日、私のXRP個人アカウントのいくつか(リップル社のものではありません)に不正アクセスがありました。我々は迅速に問題を認識し、取引所へ被害アドレスを凍結するよう通知しました。法的措置もすでにしております。
今回のハッキングは当初、リップル社のアカウントが被害にあったと、一部メディアで報じられていました。
しかし実際はLarsen氏の個人アカウントが被害を受けています。
リップル社の被害は誤報でしたが、一部投資者は真実でない情報も鵜呑みにするため、市場への影響があったでしょう。
ポストの内容から、30日に被害が起きたようです。
同日のXRPの相場は、前日から約4.8%ダウンしており、不正な資金流出の影響がうかがえます。
以上から先週のリップル市場の不調は、Larsen氏のハッキング被害が原因だったようです。
今後のリップルの展望
今後のリップルも、冷え込みに注意しましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによると、リップルは12月9日に98.953円の高値を記録しました。
しかしそこから勢いは衰え、長期間にわたって相場は下落傾向です。
米国でのビットコインETF承認の機運にも乗れず、段階的に価格を下げています。
先週はリップルが求人情報で、ETF関連事業を匂わせていました。
しかし詳細がわからないため、価格上昇の決め手になっていません。
今後はイーサリアムやソラナなど、他のアルトコインのポジティブなニュースが頼りになりそうです。
他銘柄の需要拡大に乗じて、リップルの価格が上がる可能性もあります。
しかし前向きな材料が見つからないうちは、下落トレンドが続くでしょう。
まとめ
先週のリップルは、下落トレンドが続いています。
リップル社のChris Larsen氏がハッキング被害を受けたため、悲観的な投資家心理が広まったようです。
長期的にも段階的な価格の下落が続いています。
リップルかその発行会社自体にポジティブなニュースがない限り、今後の見通しは厳しいでしょう。
今後もリップルでは、集中的な価格の下落に要注意です。
他のアルトコイン銘柄の活躍に乗じて、相場が上がる可能性もありますが、しばらくは静観が妥当でしょう。