米リップル社が、助成金プログラムに充てる資金として10億XRP追加を明かしました。
このプログラムの目的は、仮想通貨としてのリップル(XRP)の分散型台帳である「XRPレジャー」を使った開発支援です。
開発者サポートによるイメージアップや、技術発展を目指しているのでしょう。
今回のリップル社のプレスリリースについて、詳細をまとめました。
要点
リップル社が開発者支援プログラム強化へ
米リップル社は現地時間17日の発表で、助成金プログラム資金として新たに約10億XRPの追加をすると明かしました。
今回の支援プログラムは、XRPレジャー活用による新技術開発のサポートが目的です。
支援成功によるリップル社の知名度アップだけでなく、新技術による社会発展への貢献を目指しているのでしょう。
こちらがリップル社の関連プレスリリースです。
文中の「1B」は「1 Billion」、つまり10億を意味します。
最近のリップル相場は、90円前後を推移する状況です。
約10億XRPは日本円にして約900億円に相当します。
XRPによる巨額支援により、開発者のモチベーション向上が望めるでしょう。
リップル社の助成金プログラムで現在わかっていること
Coinpostによると、リップル社は助成金プログラムで、今回のプレスリリースの前にも2度の資金注入をしています。
それだけでも支援総額は合計600万ドル(約7億円)です。
支援先は主にNFT(非代替性トークン)とサイドチェーン関連の計画であり、資金を与えたプロジェクト数は50超にもわたります。
リップル社の助成金募集は今回で3度目です。
今回は、XRPレジャーで無料公開されるエコシステムのプロジェクトを支援対象としています。
10億XRPの資金投入を通し、経済や技術、事業などさまざまな面でサポートを強める意向です。
投入資金は今後20年にわたり、対象の開発者に与えるとされます。
リップル社はこれまでも積極的な開発支援をしてきましたが、ここからはエコシステムを中心としたサポート強化を狙っているようです。
リップル社は今後も新たな支援計画を予定
リップル社は今後のサポート方法について、以下の5項目を重視するとのことです。
・DeFi(分散型金融)関連プロジェクトのサポート
・ダイバーシティ&インクルージョン支援(D&I。人種や性別などの多様性受容を意味する)
・持続可能性への支援
・助成金審査委員会の拡大
支援プログラムの強化だけでなく、幅広い分野でサポートをするのが、リップル社の狙いのようです。
とくに持続可能性やD&Iは、仮想通貨業界だけでなく社会全体で近年重視されています。
リップル社もグローバルな活躍を見せている以上、持続可能性やD&Iにおける新しい可能性を見出す構えです。
ほかにも助成金審査委員会の拡大を目指しているのが印象的です。
サポートに使うお金を不正受給されないために、より正確な審査をしたいのでしょう。
このようにリップル社はデジタルトークン開発者の立場から、よりよい社会を作るための活動をしていくようです。
まとめ
リップル社による開発者サポートの強化が明らかになりました。
約10億XRPの追加を通して、エコシステムの発展を目指す構えです。
今後の予定として、グローバルな社会問題にも取り組む見通しとされます。
仮想通貨業界に限らず、社会全体をよりよくする計画があるようです。
今回の開発者支援が、将来の仮想通貨業界にどのような影響をもたらすのでしょうか。
今後のリップル社の動きからも目が離せません。