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FTX前CEOサム・バンクマン=フリード被告が保釈 米国で監視下に置かれる

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米司法省の22日の発表によると、FTXの前CEOであるサム・バンクマン=フリード被告が保釈されました。
サム被告はすでにバハマから米国への身柄引き渡しを受けており、今後は米国で監視下に置かれます。

一方、FTXグループのアラメダリサーチ前CEOが司法取引をしており、騒動の進展に関わりそうです。
サム被告の事件において、最近わかったことをまとめました。

 

要点

・FTX前CEOが保釈される
FTX前CEOのサム・バンクマン=フリード被告が保釈を受けました。今後は米国で監視下に置かれます。

 

FTX前CEOのサム被告が保釈される

FTX前CEOであるサム・バンクマン=フリード被告が、22日に保釈されました。
保釈金は約330億円(約2億5000万ドル)です。
サム被告はすでに、バハマから米国へ身柄を引き渡されています。

今回の保釈にあたりサム被告は、ニューヨークの地方裁判所で条件に同意しました。
保釈条件のひとつにでも違反すると逮捕状の発行を受けます。
さらに保釈金の負担は、サム被告の両親です。

サム被告は米国の捜査当局から起訴を受けました。
その罪状は電信詐欺、証券詐欺、商品詐欺の共謀、マネーロンダリングなど多岐にわたります。
FTXの放漫経営によって、数多くの疑惑が取り上げられた形です。

またSEC(米証券取引委員会)も、民事でサム被告を提訴しています。
こちらは投資家に対する詐欺と、顧客資産流用の容疑です。
SECの提訴次第では、ここでもサム被告が損害賠償を支払うことになります。

仮想通貨史上まれにみる事件により、サム被告への制裁は今後も続きそうです。
今回の保釈について、Twitterでは以下の口コミがありました。

 

 

 

今後は米国で監視下に

サム被告はこれから、カリフォルニア州の両親の自宅で監視下に置かれます。
保釈条件によって厳しい行動制限を受ける形です。

たとえばサム被告は、1000ドル(約13万円)以上の金融取引はできません。
新規ローンは使えず、クレジットカードの開設も不可能です。
運動目的以外の外出も許されません。

さらに保釈条件において、サム被告は薬物乱用や精神衛生に関する治療にも同意しました。
足首には追跡装置もつけられています。

サム被告の両親は、同被告の保釈金をホームエクイティで確保しなければなりません。
これは自宅担保によって融資を受けることです。
サム被告だけでなく、その家族も厳しい状況にさらされています。
 

アラメダリサーチ前CEOが司法取引

FTXグループに属するアラメダリサーチのキャロライン・エリソン前CEOが、米司法省との司法取引をしました。
この動向も、サム被告の今後に影響を与えるでしょう。

Coinpostによるとエリソン前CEOが応じた司法取引は、その時点でさらなる刑事訴追を受けないという内容です。
ただしこれと引き換えに、連邦捜査局などの調査に全面協力しなければなりません。
つまりエリソン氏がきっかけとなり、サム被告の容疑につながる実態がわかる可能性があります。
また司法取引は、裁判所の承認を受けないと有効になりません。

エリソン氏はFTX顧客やアラメダリサーチ貸金業者に対する電信詐欺や、マネーロンダリング目的の詐欺などの罪で起訴を受けました。
保釈には、25万ドル(約3300万円)の保釈金や旅行制限などを求められています。
今後もFTXグループ全体に対し、米国当局の捜査や追及が続きそうです。
 

まとめ

FTX前CEOであるサム・バンクマン=フリード被告が保釈を受けました。
しかし今後は米国で厳しい監視下に置かれます。
多数の罪状や容疑が取り上げられているため、今後の動向が気になるところです。

またFTXグループのアラメダリサーチのキャロライン・エリソン前CEOが司法取引に応じたため、サム被告に不利な証拠が新たに出るかもしれません。
いずれにしてもサム被告は、今後も厳しい状況にさらされるでしょう。

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