現地時間2023年2月12日にアメリカでスーパーボウルが開催されますが、仮想通貨関連のスポンサーは期待できないようです。
AP通信の6日報道では、FTX破綻を受け、関連企業との取引がすべて立ち消えたと報じられています。
FTX破綻は、仮想通貨業界に暗い影を落としました。
その影響からスポーツとの結びつきも弱まったようです。
スーパーボウルをめぐる仮想通貨企業との関連性を、以下にまとめます。
要点
2023年スーパーボウルでは仮想通貨の企業広告はなしか
2月12日に、米国ではおなじみのスーパーボウルが開かれます。
これは米アメリカンフットボールリーグNFLの優勝チーム決定戦です。
スポーツ界の一大イベントなので、多くの企業も参加します。
しかし2023年のスーパーボウルでは、仮想通貨企業の参入を望めません。
実際に複数企業との交渉があったものの、最終的にコマーシャル放映が受け入れられなかったようです。
こうなるとスーパーボウルでは、仮想通貨の色が取り除かれます。
AP通信報道ではFOXスポーツ広告担当副社長のマーク・エヴァンズも、仮想通貨企業広告の登場を否定しました。
スポンサー候補のジャンルは、食品、映画スタジオ、動画配信サービス、自動車メーカーなどとされます。
そこに仮想通貨企業は含まれません。
2022年には仮想通貨CMも積極的に受け入れたスーパーボウルですが、2023年は方針転換のようです。
以上の報道について、Twitterでは以下の口コミがありました。
仮想通貨企業の撤退はFTX破綻が原因か
仮想通貨企業のスーパーボウルからの撤退は、取引所FTXの破綻が原因とされます。
破綻時のCEOだったサム・バンクマン=フリード氏などによる、放漫経営が明かされたからです。
大企業の不祥事によって、スーパーボウルが仮想通貨業界を敬遠したのでしょう。
2022年のスーパーボウルではFTXも宣伝されていましたが、後の破綻で予期せぬトラブルを生んでいます。
当時FTXの宣伝に関わったコメディアンのラリー・デビッド氏が、集団訴訟対象になりました。
信頼性チェックもなしに宣伝したとして、投資家から訴訟のターゲットになったのです。
このようなトラブルもあって、スーパーボウルは仮想通貨業界との関わりを絶ったのでしょう。
スポーツと仮想通貨の結びつきが弱まる懸念
今回の一件では、スポーツと仮想通貨の結びつきを弱めるかもしれません。
スーパーボウルが、FTX破綻を背景とした仮想通貨業界との断絶を報じられたからです。
これが本当なら、業界の求心力低下が懸念されます。
2022年のスーパーボウルは、仮想通貨企業を積極的に受け入れました。
FTXだけでなくCrypto.com、Coinbase、eToroなどが広告出稿を果たしています。
ここから仮想通貨業界が盛り上がると思った方もいるでしょう。
しかしそのあとは、テラ騒動などの問題が多発しました。
そこでFTXの不祥事が起き、業界全体の信用が落ちたのです。
以上の背景からスーパーボウルは、仮想通貨業界への信頼を失ったのでしょう。
スーパーボウルの今回の動向により、ほかのスポーツでも仮想通貨業界から距離を置くかもしれません。
スポーツと仮想通貨の関係性を、今後も慎重に見守りましょう。
まとめ
スーパーボウルでは、さまざまな企業CMも話題になります。
しかし2023年は、仮想通貨業界が関わらないでしょう。
スポーツと仮想通貨の結びつきにも影響を与えそうです。
スーパーボウルの仮想通貨業界への敬遠は、FTX破綻が原因とされます。
大企業の不祥事が世間を騒がせたので、信頼性を評価しづらかったのでしょう。
スポーツとの関係性を保つには、仮想通貨業界の信頼回復がポイントです。