JVCEA(日本暗号資産取引業協会)が公開した情報によると、国内における5月の仮想通貨取引高が
過去最高の5.1兆円にまで上り詰めたことが明らかになりました。
前年と比べて6倍以上増加しており、日本でも仮想通貨が活発になっていることが伺えました。
国内仮想通貨取引高が最高値更新
JVCEA(日本暗号資産取引業協会)は、日本の取引所での仮想通貨取引高の統計を公開しました。
このデータによると、2021年5月の取引高は5.1兆円ほどとなっております。
これは、前年比の6倍となっており、過去最高値を更新しました。
海外と比べて、日本の仮想通貨市場は盛り上がりに欠けると言われているものの、どうやら順調に仮想通貨への投資は広がっているようです。
QTUMやXRPの取引高が堅調
特に取引高が多いのは、やはりビットコインです。
およそ2.5兆円ほどの取引高を誇っており、全体の半分はビットコインの取引であることが伺えます。
次いでイーサリアムが約1兆円と、アルトコイン王者としての地位は揺るぎません。
ですが、XRPやQTUMといったアルトコインもそれなりに堅調な取引高をみせています。
XRPはおよそ7800億円と、もう少しでイーサリアムに届きそうな勢いです。
QTUMはおよそ2000億円と少なく感じられるかもしれませんが、Bitbankなどの一部の取引所でしか取り扱われていないことを考えると
十分すぎる数値であると言えるでしょう。
実際、去年~今年始めまで3桁台だったQTUMは、5月に大暴騰を起こし一時3000円前後を推移していました。
稼働口座数は伸び悩む
取引高は6倍になっている一方で、稼働口座数は前年比28%増の276万口座となっています。
その為、投資家人口が増えたというよりも、一人当たりの取引額が増加していると捉えた方が正しいかもしれません。
昔から投資をしていた人は、今年のバブルによって大きく資産を増やしたでしょうから、取引する額も比例して多くなったのでしょう。
また、個人でもBOT開発をする人が増えてきている傾向が高まってきていることもあり、一部のユーザーが極端に取引をしている可能性も考えられます。
とは言え、投資家が増えていることは事実である為、仮想通貨の発展が続いていることは間違いありません。
大口投資家はまだまだ買い増しを続ける
取引高の増加を裏付けるかのように、大口投資家がまだまだ買い増しを続けていることも判明しました。
これは、フォロワー数60万人を抱えているオンチェーンアナリストWilly Woo氏による情報です。
Willy氏によると、大量にBTCを保有しているアドレスの保有BTCが急増したとのことです。
つまり、大口が更にビットコインを買い増したということを示しています。
テスラおよびイーロンマスク氏による錯乱によって次々にビットコインを手放す人が出てくる中、水面下では着々とビットコインを集めていたとなれば
これから大口による価格の吊り上げも視野に入ってくることでしょう。
特に、年末は価格が上昇する傾向が高い為、その時期に合わせて価格を上昇させる、もしくは自然と価格が伸びていく可能性もあります。
まとめ
日本暗号資産取引業協会により、日本国内における仮想通貨取引高が過去最高の5.1兆円に到達したことが判明しました。
これは前年と比べて6倍以上の数値であり、非常に取引が活性化していることが伺えます。
一方で、稼働口座数は前年比28%と伸び悩んでいたこともあり、投資家人口が増えたことよりも、一人当たりの取引額が増えたことが過去最高の取引高を叩き出した要因と考えられるでしょう。