先日、トルコの大手取引所「Thodex」のCEOが資産を持ち逃げしたことで大騒ぎになりましたが
今度は、同国の大手取引所「Vebitcoin」が突然営業を停止する事態に陥りました。
Thodex事件が起こった直後でもある為、利用者らは再び出口詐欺に遭ったのではないかと不安になっているようです。
大手取引所が突然営業停止に
トルコの大手取引所Vebitcoinが、突如として営業を停止しました。
この事態を受けて、当局はCEOら4人を拘束しています。
トルコでは、先日も大手取引所Thodexで、CEOによる大規模な資産持ち逃げが発生していた為
同じようにVebitcoinも出口詐欺を展開するのではないかと囁かれているようです。
仮想通貨の規制が問題か
大手取引所が相次いで不祥事を起こした理由として、仮想通貨の規制が挙げられています。
トルコでは、仮想通貨による決済を禁止する法案が出ており、4月30日から適応されることになっています。
取引所から入出金をする際に、仮想通貨決済サービスを経由するユーザーが多いことから、トルコユーザーはかなりの大打撃を受けることでしょう。
その為、トルコでは仮想通貨の取り付け騒ぎが発生しており、みんながみんな取引所から資産を引き出そうとしています。
しかし、取引所にある現金は限られている為、全員が資産を引き出そうとすると取引所は破綻してしまいかねません。
このような理由から、Vebitcoinは営業を停止したのではないかと考えられています。
トルコの今後はどうなるのか
非常に不安定な状況にあるトルコですが、世界中の人々がその動向に注目しています。
と言いますのも、トルコで仮想通貨が禁止された理由は「当局が規制できないため、重大なリスクに繋がりかねない」こととされていますが
これは、現在進行形で進んでいるトルコのインフレによって、人々がビットコインに乗り換えることを国が恐れているからだと捉えることができます。
"インフレが発生したら人々はビットコインに避難し、それを阻止する為に国がビットコインを規制する"
まさにこれは、ビットコインユーザーが想定している未来そのものであるでしょう。
つまり、トルコが今後どうなるかによって、私たちが将来迎えるであろう状況を予測することができるのです。