三菱UFJ信託銀行株式会社は、NFT技術採用のウォレットサービス「Progmat UT」を開発することを発表しました。
ウォレットサービスでは各種デジタルアセットが対象になっています。
NFT技術を使って株主優待のようなサービスを提供したり、特定アセットやサービスの利用権をユーティリティトークンとして発行したりするしくみを目指しているとのことです。
三菱UFJグループのNFT進出が本格化してくるようなので、その詳細を確かめてください。
要点
Progmat UTとは何か？
Progmat UTとは、株主優待のような特別なサービスをNFTとして発行できるプラットフォームです。
2022年中にベータ版提供により実証実験を進める予定になっています。
これまで優待券や会員証は紙で発行し、消費されるのが常識でした。
しかし紙媒体はデータ管理が大変です。
使用済みになったものはゴミになるので、環境への影響も懸念されるでしょう。
しかしProgmat UTが実用化されれば、デジタル完結で発行から始まり、管理、利用、移転などの行為が可能です。
利用者目線からでも、スマートフォンさえあれば従来より手軽に扱えるようになります。
このようにProgmat UTのおかげで、優待券や会員権がスムーズに使えるようになるでしょう。
Progmat UTについて、さまざまな反響が寄せられています。
Progmat UTでできること
Progmat UTでは、NFT技術を使って新しいサービス提供体制を実現できます。
その結果として、以下の2つができるようになる見通しです。
・ファンマーケティングができるようになる
それぞれの詳細を見ていきましょう。
優待券や会員証をデジタルで入手し、使用可能
優待券や会員証のデジタル化の結果、利用者と提供者両方がメリットを受けます。
権利利用者から見ると、券面持参が不要になる点が大きいでしょう。
スマートフォンひとつでデジタル管理ができるだけでなく、すぐに権利行使が可能です。
優待券や会員権で財布がかさばったり、持参を忘れたりするリスクを抑えられます。
権利提供者から見ると、管理体制が簡単になる点がメリットです。
券面印刷や管理、配送などのコストをカットできるのが大きいでしょう。
NFT技術のおかげで、リアルタイムでトークンとしての優待券や会員証の把握ができるのもポイントです。
このようにProgmat UTは、提供者と利用者をより高次元でWin-Winの関係にできます。
ファンマーケティングができる
Progmat UTのおかげで、ファンマーケティングも可能です。
このときワンタイムパスワード生成システムである「セキュリティトークン」を使います。
いわゆるブロックチェーン上の有価証券です。
セキュリティトークンとProgmat UTの組み合わせによりファンマーケティングを実現可能です。
上記の組み合わせにより、利用者は投資額や保有年数に応じて、投資対象に関係したユーティリティトークンがもらえます。
投資家はファンユーザーとも呼ばれます。
ユーティリティトークンを自分で使ったり、譲った相手に使ってもらったりすると投資対象の価値向上に貢献します。
これにより保有中であるセキュリティトークンの見返りとして、ユーティリティトークンをもらえるしくみです。
発行企業は投資者を集め、ユーティリティまたはセキュリティトークンの流通を通じて顧客ネットワークを構築できます。
個人間でのユーティリティトークンのやり方により、お客さん同士が自然とネットワークを広げてくれるのがポイントです。
以上により発行企業は、宣伝や広告発行などのコストを縮小できます。
このようにファンマーケティングによって、権利提供者は新しいサービス体制を構築し、ファンユーザーは新しい経済活動を楽しめるでしょう。
まとめ
三菱UFJグループが、NFTビジネスを本格化させます。
Progmat UTにより、優待券や会員権のデジタル化を実現させる見通しです。
これまで株主優待を楽しんでいた方にとっては、より手軽にサービスを受けられるかもしれません。
Progmat UTは実用化され次第、ポイントとの交換やデジタルチケット発行など、さまざまなサービスを想定しています。
ブロックチェーンを使った本格的な投資家向けサービスなので、今後の開発状況に期待しましょう。
