ベネズエラでは、6月までに2万を超える店舗がビットコイン決済を導入する可能性があることが判明しました。
ベネズエラは、2018年から2019年にかけて自国の通貨(ボリバル)の大暴落が起こり、約500万~1000万%のインフレを起こしました。
このような背景から、自国の通貨を所持しておくのは危険だと判断し、ビットコインに資産を移している人々が急増しているようです。
ベネズエラではビットコインが主流になる?
2019年に約1000万%近いハイパーインフレを起こしているベネズエラで、ビットコインを本格的に決済の手段として利用する流れが訪れているようです。
ベネズエラでは、アメリカの経済制裁や石油価格の暴落によって窮地に追い込まれていたところに、マドゥロ大統領による失策が重なったことによって自国の通貨(ボリバル)の価値が大幅に下落しました。
その為、あまりにも物価が上がってしまい、ボリバルを利用しようにも発行枚数が足りずに通貨として機能していない状況です。
代わりの決済手段としてドルを利用しようとしている者もいるそうですが、国全体の経済を回せるほどドル紙幣もないので、ドルで買い物をしてもお釣りが出せなかったりと不便が付き纏っているようです。
そこで人々はビットコインに注目を向けました。
ビットコインであれば、ドルよりも簡単に調達することができますし、銀行口座を持っていない人でも利用することができます。
このような考えが急速に広まっている影響で、ベネズエラでは6月までに2万以上の店舗が決済手段としてビットコインを取り入れる予定なのだそうです。
仮想通貨ペトロはどうなる
法定通貨のボリバルが機能しなくなった際に、マドゥロ大統領はペトロと呼ばれる仮想通貨を、ボリバルの代わりにしようと奮闘しました。
ペトロは、国家レベルで発行された初めての仮想通貨だったので、一時期は話題になったのを覚えている方も多いかと思います。
しかし、ペトロの促進を図るマドゥロ大統領の思惑はそう簡単に通らないらしく、未だにそこまで普及はしていないようですね。
それもそのはず、国民からすればマドゥロ大統領こそがハイパーインフレを起こして国民を窮地に追いやった張本人なわけですから、マドゥロ大統領が発行した仮想通貨に抵抗を示す国民が大勢いて当然でしょう。
このようなことから、尚更ビットコインに軍配があがるのではないかと予想されているようです。