「ビットコインは妄想」とビットコインなど仮想通貨全般を否定してきた、世界的な投資家のウォーレン・バフェット氏ですが、ついにビットコインホルダーになったというニュースが出ました。
発端は、仮想通貨TRON(トロン)の創業者との会食とのこと。
仮想通貨を否定してきたウォーレン・バフェット氏が本当にビットコインホルダーになったのか、ニュースを検証しつつ紹介していきたいと思います。
目次
仮想通貨TRON(トロン)創業者がウォーレンバフェットにビットコイン贈呈
仮想通貨TRON(トロン)の創業者のジャスティン・サン(孫宇晨)氏が、2020年1月23日にウォーレン・バフェット氏とランチを共にし、ビットコインとトロンを贈呈したと2月6日にTwitterで公開しました。
Thank you @WarrenBuffett for your wisdom and for sharing your vision of the future.
I’ll always remember your kindness& support, and will take your advice& guidance to make #TRON a better ecosystem with all the partners in #blockchain space and beyond.#TRX https://t.co/h7umJxX7Qn— Justin Sun (@justinsuntron) February 8, 2020
ウォーレン・バフェット氏との夕食の機会、知恵そしてビジョンを頂いて本当にありがとうございます。 #TRON をより成功させるための賢明なアドバイス一生忘れません。 また #BRK2020 &2030年の再会を楽しみにしています!
サン氏はもともと、2019年6月にバフェット氏とのランチの権利をオークションで460万ドル(約5億円)で落札していました。
会食後にサン氏は、バフェット氏の誕生日(1930年8月30日)にちなんで、193万トロンとビットコイン、サムスン電子の折りたたみスマホ「Galaxy Fold」、馬の置物などを贈呈したとされています。
このバフェット氏とのランチの権利をかけたオークションは、アメリカ大手のネットオークション「eBay」で毎年チャリティーとして行われています。また、サン氏が落札した金額の460万ドルは過去最高だとメディアでも報道されたことから、サン氏は一躍注目を浴びました。
バフェット氏とサン氏の会食は、約3時間、ステーキとコカ・コーラがメインと食事の詳細まで報道されていることから、バフェット氏とトロン創業者のサン氏が会食をしたことは疑いようがありません。
サン氏と、バフェット氏との会食は事実のようですが、本当にバフェット氏はビットコインホルダーになったのでしょうか?
ウォーレン・バフェット氏は「私は仮想通貨を所有していない」と発言
バフェット氏とサン氏の会食後、投資家の間では「あのウォーレン・バフェットが仮想通貨を評価し始めた」と騒がれたこともあってか、ビットコインが一時的に値上がりしました。
ただ、CNBC(アメリカの大手放送局)のインタビューで、バフェット氏は、「私は仮想通貨を所有していないし、今後も決して保有することはない」と発言。
「ウォーレン・バフェット氏はビットコインとトロンのホルダーになった」というサン氏のツイート内容を完全否定しました。
バフェット氏はブロックチェーンの技術自体は評価しているものの、ビットコインなど仮想通貨全般を批判する態度は一貫して変わっていないようです。
サン氏が送ったとされるビットコインやトロンに関して、バフェット氏は受け取りを拒否したか、ドルといった法定通貨などに変えてしまったか、それとも他の団体や企業などに寄付したのか真偽は不明です。
ウォーレン・バフェット氏はビットコインよりも土地が買いたい
バフェット氏は、取材の際にビットコインを始めとした仮想通貨の保有を完全否定しましたが、同時に「私はビットコインよりも土地を買いたい、孫にはドルで私の資産を継承してほしい」とも発言していたようです。
バフェット氏は、サン氏との会食の際に、「ビットコインは価値を蓄えることができないため、貝殻のようなものだ」と延べ、逆に価値を蓄えることのできる米ドルを称賛していたようです。
バフェット氏はさらに、「米ドルの仕組みと株式に満足している」といった発言もしていたようで、今後もこれまで同じような投資方針で行くのではないかと思われます。
「ビットコインよりも土地が買いたい」という発言から、バフェット氏がどれほど土地に対しての価値を見出しているかは分かりません。ただ、ビットコインを始めとした仮想通貨に関しては今後も投資対象としていないように思われます。