先週末から下落していた仮想通貨市場ですが、16日は小幅に価格が上昇しました。
一部では米財務長官のコメントがきっかけとする向きもあるようです。
要点
ビットコインが価値保存の手段として米国に認められた?
The Chairman of the Fed and the Treasury Security both agree that Bitcoin is a speculative store of value.
Both of them, along with the President, agree that Libra and Bitcoin are two very different things.
Wildly bullish.
— Travis Kling (@Travis_Kling) July 15, 2019
FRBの議長と財務省の安全保障は、ビットコインが投機的な価値の店であることを同意する。
どちらも大統領と一緒に、リブラとビットコインは非常に異なるものに同意します。
ひどく強気だ
16日に米財務長官ムニューシン氏が記者会見を実施。
先週末から下落傾向にあったビットコインはこの会見前後から急回復をみせました。
その要因と指摘されているのが、ムニューシン長官の発言。
簡単に説明すると、ムニューシン氏が「ビットコインは投機の方法のひとつ」と発言したことは「ビットコインに価値保存の手段としての投機的な価値があることを認めた」と市場関係者に受け取られたとのこと。
さらに、投資ファンド「イキガイ」のクリン氏によればFRB議長と米財務長官、さらにトランプ大統領の間でこのことが合意されていると指摘しています。
少し難しい話ですが、ムニューシン氏やFRB議長は為替の世界において、このように発言に裏のメッセージを持たすことで市場と会話することは為替トレーダーの間では当たり前のことで、今までドル円といった通貨ペアは両者の発言で何度も価格変動を起こしています。
米国政府と急接近する仮想通貨市場
先週からこのように、FRB議長、トランプ大統領、米財務長官といった米国のトップたちから仮想通貨に関連する発言が相次いでいます。
そのきっかけをつくっているのが、フェイスブックが立ち上げた独自仮想通貨プロジェクト「リブラ」。
現在、米国ではリブラに対する是非の議論が巻き起こっており、それに対して米国政府の要人たちもコメントを寄せているといった状況です。
必ずしもクリン氏が指摘したことがどこまで正しいかはわかりませんが、このように米国政府要人たちが仮想通貨に対してコメントするのは昨年にみられなかった動き。
リブラはその意味ですでに仮想通貨市場に変化をもたらし始めているので、リブラプロジェクトとそれに関するコメント、米国政府要人たちの発言は今後仮想通貨市場における新たな重要材料となるかもしれません。
まとめ
週末から下落していた価格ですが、16日に安値圏から急反発。
その要因として、ムニューシン長官の発言がトリガーとなったと一部の専門家から指摘されています。
急反発した理由はさておき、先週から米国政府要人たちから仮想通貨に関するコメントが相次いでいるので、引き続きこの動向はチェックしていきたいものですね。