World Gold Councilの調査によって、個人投資家のうち17%が仮想通貨に投資していることが明らかになりました。
17%という数値はゴールドに匹敵する保有率であり、非常に高い割合を占めていることが伺えます。
この調査はロシアの個人投資家を対象としたもので、世界的に仮想通貨を保有する流れが来ているのではないかと予測されます。
個人投資家はゴールドと仮想通貨を好む
ゴールドの市場調査をしているWorld Gold Councilは、ロシアの個人投資家に向けて金融資産に関する調査を行いました。
その調査によると、過去1年間の投資先は普通預金・郵便預金74%、外貨38%、不動産関連33%、生命保険31%、仮想通貨17%、ゴールド16%、金貨11%、ゴールドバー3%という結果になりました。
わずかではありますが、仮想通貨の保有率がゴールドを上回っており、人々の関心がゴールドから仮想通貨に移りつつあることが伺えます。
ただ、金貨やゴールドバーといったゴールド関連全てを含めると、まだ金に軍配があがっている状況ではあります。
しかし、仮想通貨は生まれてからまだ10年程度しか経過していないことを考慮すると、あまりにも十分な結果であると言えるでしょう。
また、不動産関連と比較しても、17%という数値はなかなかのものです。
個人投資家を対象とした調査なので、不動産保有率は機関投資家と比べて少ないことがあるものの、不動産関連の約半数を占めていることはかなり良い傾向であると考えられます。
このような結果から、人々が投資をする際に、仮想通貨が選択肢の一部に入ってきていることは間違いありません。
国柄が影響している可能性も
今回の調査はロシアが対象でしたが、ロシアは仮想通貨が使用されている国ランキング上位であります。
他国と比べても、仮想通貨に対する親しみがあることが、個人投資家の保有率が高い要因なのでしょう。
また、ロシア人は危険に対する警戒心が薄く、リスキーな行動を好む為、ハイリスクハイリターンな仮想通貨に興味を持ちやすい傾向があるのかもしれません。
その為、世界規模で調査をすると、今回とはまた違った結果が出る可能性があります。