3月半ばから上昇を始め100万円の大台に乗せたビットコインでしたが、それ以上の上昇はレジスタンスに阻まれました。
先週20日水曜日からビットコインは下落を始め、今は95万円台で推移しています。
少し売りが続くと、仮想通貨界隈では悲観的なニュースが流れますが、実際にチャートを見てみると落ち着いて動向を見守ることができます。
この下落は止まるのか、どこで止まる可能性が高いのか。
世界的な外資系銀行JPモルガンのレポートとあわせて見ていきましょう。
目次
JPモルガン『半減期後、ビットコインの本源的価値は2倍に』
JPモルガンのダイモンCEOは、以前は仮想通貨に対して否定的な姿勢を持っていました。
しかし今年に入ってからJPモルガンが仮想通貨取引所にサービスを提供するとの報道があったりとその姿勢には前向きな変化がみられています。
今回ビットコインが下落を始めた後でも、JPモルガンのNikolaos Panigirtzoglou氏は、公開レポートの中で、
半減期後、ビットコインの本源的価値(intrinsic value)は実質2倍になっている。
我々は、半減期後採掘活動は大幅に減少し、市場では本来の価格の25%を下回って取引されると想定していた。
と述べています。
JPモルガンのいう本源的価値というのは、ビットコインを採掘するためにかかる電力等のコストを基準に計算されています。
気になる今の市場価格をチャート分析
そうはいっても今現在価格が下落しているのは事実ですから、このまま下げていってしまうのか、再上昇を見せるのか気になるところですよね。
今まで足元を支えてきたトレンドラインを下方向にブレイクして、上昇トレンドを崩しにかかっています。
目下下落の目安は、今月10日に着けた安値で87万円付近とみられます。
相場でよくあるロールリバーサル
また、チャートに描けるラインでもう一つサポートになる可能性を考えるとすると、画像内の赤いラインです。
これは以前から価格の上昇を止めていたチャネルラインですが、4月29日に大きな陽線でブレイクされました。
チャート上のサポートやレジスタンスは、ブレイクされる役割(Role)が転換(Reversal)することが良くあります。
つまりサポートだったものはレジスタンスに、レジスタンスだったものはサポートになります。
これをロールリバーサルと言います。
今回のケースでは、上値を抑えていたチャネルラインがブレイクされ、そのラインの延長線上に価格が落ちてきたときにはサポートとして機能する可能性が考えられます。
この価格水準は、直近の安値である87万円台の水準となり、こういった重なりは市場で意識されやすくなります。
RCIはまだ下落を示唆
ただし、RCIは高値圏から安値圏に向かっているところなので、買いが入るのはもう少し先になるという見方が強いでしょう。
以前、RCIは高値圏にあり、ビットコインを買うなら一度売られるのを待ってから次の上昇の波を捉えた方が良いという記事を書きました。
RCIの見方も解説してありますので、まだ読んでいない方は目を通してみてください。
今はまさに売られている最中なので、買うならもう少し様子を見た方が良いかもしれません。
まとめ
今のビットコインは大きな節目を上抜けできずに売られている状況です。
この下落が止まる目安としては、今月10日につけた安値の水準とレジスタンスラインがロールリバーサルでサポートになりそうな87万円台。
RCIは高値圏から下げている途中なので、買い場はもう少し先になりそうです。
ここ数日は下落が続いていますが、むやみに悲観的にならずに落ち着いて見守っていきましょう。
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