先週のイーサリアムとリップルは、FTXショックから一服した印象です。
イーサリアムはレンジ相場に持ち込み、リップルは反発的な上昇傾向が見られました。
FTX関連の騒動はまだ続いているので、今後の市場動向への影響には注意です。
しかしFTXショックの一服が本当なら、アルトコイン市場が回復を始めるかもしれません。
最近のイーサリアムとリップルの市場から、今後の価格予測を見ていきましょう。
要点
先週のイーサリアム市場
先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートでの検証です。
先週のイーサリアム市場は、FTXショックの影響が段々収まってきたようです。
14日~15日の連続値上がりから始まり、そのあとは終値16万円台で安定しています。
イーサリアムはFTXショックにより、20万円台前半から相場水準が下がってしまいました。
しかし先週あたりから、落ち着きを取り戻しています。
以上からイーサリアムでは、FTXによるパニック売りが一巡したのでしょう。
価格が一旦落ち着いたので、今週あたりに新たなトレンドが決まる可能性があります。
それは上昇と下落のどちらでしょうか。
先週のリップル市場
先週のリップル市場も確かめてみましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
リップルでは14日から反発高が見られました。
14日の始値は、45.560円です。
一方で15日の終値は、51.832円まで回復しました。
この間の上昇率は、約13.8%です。
そのあとは50円~52円の終値が続いています。
ここからもうひとつ決め手があれば、リップルで上昇トレンド再開があるかもしれません。
FTXショックから投資家心理は改善か
先週のイーサリアムとリップルの値動きを見る限り、FTXショックは一服した可能性があります。
BINANCEのリカバリーファンド設立が、投資家たちの安心を呼んだのでしょう。
ここでのリカバリーファンドは、14日にチャンポン・ジャオ(CZ)CEOが、業界復興を目指すために作ったプロジェクトです。
2022年上半期のテラショックや、最近のFTXショックを意識したととれます。
2022年は仮想通貨業界でネガティブなニュースが相次ぎ、世界中で経営破綻に追い込まれる企業が相次ぎました。
BINANCEは業界最大手として、経営危機から他企業を救いたいのでしょう。
しかし仮想通貨で運用を進める企業も多く、その場合は市場動向次第で大きな損失が想定されます。
BINANCEでも、どれだけの企業を救えるかはわかりません。
しかしBINANCEのリカバリーファンド設立は、現時点ではFTXショックを和らげるキーポイントになったようです。
今後のイーサリアムとリップルの価格予測は?
今後のイーサリアムとリップルは、価格回復の可能性があります。
今回はそれぞれの12時間足における移動平均線で確かめましょう。
各チャート内の青線は5日分、赤線は25日分の移動平均線になります。
まずはイーサリアムです。
12時間足では赤線が下落を続けるなか、青線は横ばいを守っています。
その結果2つの線の距離が縮まってきました。
短期の青線が、長期の赤線の上へ突き抜ければゴールデンクロスです。
最近の移動平均線を見れば、短期的には価格回復に期待できます。
続いてリップルを見てみましょう。
12時間足のリップルチャートでは、すでにゴールデンクロスが成立しています。
ここで買い注文が殺到すれば、日足でも上昇への転換が起きるでしょう。
以上から今週のイーサリアムとリップルは、価格回復傾向の可能性があります。
記事執筆時点で該当通貨を持っていない場合は、ここで買い、1~2週間後に売る戦略が賢明かもしれません。
まとめ
イーサリアムとリップルは、FTXショックからの立ち直りがうかがえます。
移動平均線つきのチャートでも、ともに回復のサインが読めるでしょう。
FTX関連のニュースには今後も要注意ですが、パニック売りの余波が収まれば上昇トレンド再開に期待です。