イタリアの仮想通貨取引所「Altsbit」が2月5日にハッキングの被害に遭いました。
このハッキングによる影響で、Altsbitは閉鎖される模様です。
顧客の資産はコールドウォレットに入れていた為、払い戻しに応じるとのこと。
仮想通貨取引所Altsbitでハッキング被害
2月5日の現地時間深夜頃、イタリアの仮想通貨取引所Altsbitでハッキングの被害が発生しました。
Dear users,
Unfortunately we have to notify you with the fact that our exchange was hacked during the night and almost all funds from BTC, ETH, ARRR and VRSC were stolen.
A small part of the funds are safe on cold wallets.— Altsbit (@altsbit) February 6, 2020
被害にあった通貨は、ビットコイン、イーサリアム、パイレートチェーン(ARRR)、VerusCoin(VRSC)、コモド(KMD)です。
取引所に置いていた通貨はほぼ全て盗まれてしまったとのことで、Altsbitは5月8日をもって閉鎖することになってしまいました。
コールドウォレットに入れていた顧客の資産は無事だったので、これから随時払い戻しに対応していくそうです。
なお、払い戻しは5月8日までとなっており、以降の払い戻しには応じかねるとのこと。
小規模の取引所におけるハッキングは致命的
今回の事件は、改めて仮想通貨取引所選びの大切さを学べるきっかけになったのではないでしょうか。
セキュリティが甘い取引所や、資金が少ない取引所の場合は、一度のハッキングによって運営継続が厳しくなってしまいます。
今回は顧客の資産をコールドウォレットに入れていた為、仮想通貨は補償されるようですが、時には補償もなしに倒産してしまうこともあります。
ハッキングは個人ではどうにも対処がしようにありませんので、気付いた時には資産が失われてしまったという事態になり兼ねません。
いつどこで起きるか分からないハッキング被害を防ぐ為には、慎重に仮想通貨取引所を選ばなければいけないでしょう。
日本の取引所でもハッキングは起こる
日本の取引所でもハッキングの被害に遭うことがあります。
2018年には日本の大手仮想通貨取引所コインチェックで580億円相当の仮想通貨がハッキングされる大事件も起こりました。
他にも、2014年にマウントゴックス事件と呼ばれる約450億円以上のビットコインがハッキングされる事件があったりと、ハッキングは仮想通貨にとって付き物となっています。
被害に遭った個人投資家は、十分な補償を受けられないケースもある為、泣き寝入りすることになるでしょう。
日本で安全な取引所
ハッキングによって資産を失わない為には、コールドウォレットで顧客資産を管理している取引所を選ばなければなりません。
コールドウォレットとは、インターネットと完全に切り離されたウォレットのことで、ハッキングすることは不可能と言われています。
今回のAltsbitも、一部資産をコールドウォレットに入れていたことで、顧客に仮想通貨を払い戻すことができました。
小規模な取引所でも、コールドウォレットさえ管理していれば補償ができるので、やはり一番重要な要素と言えるでしょう。
日本の仮想通貨取引所でコールドウォレットを使っている代表的な取引所と言えば、DMMbitcoinです。
DMMbitcoinでは、ユーザーの資産の90%以上をコールドウォレットに保管している上に、運営元が大企業のDMMです。
そもそもハッキング被害に遭わないセキュリティの強さなので、一番オススメできる取引所だと言えるでしょう。
まとめ
本記事は、仮想通貨取引所のハッキングについてまとめてみました。
今回発生した、イタリアの仮想通貨取引所Altsbitへのハッキング被害では、仮想通貨取引所の運営資産が全て盗まれてしまった為、取引所を閉鎖せざるを得ない状況になってしまいました。
幸いにも、顧客資産はコールドウォレットに入れていた為、仮想通貨は払い戻しされるそうですが、もしコールドウォレットを導入していなければ今頃個人投資家は資産を失っていたことでしょう。
そのような事態を避けるためには、仮想通貨の取引所は慎重に決めなければいけません。
手数料を謳い文句にしてユーザーの注目を集めている取引所なども存在していますが、自分の資産を守るのであればコールドウォレットを利用していることや、セキュリティ面がしっかりしているかを判断基準にしておきましょう。