要点
・同社は最近積極的にビットコインを買い足し続けており、今後さらに追加購入する予定です。
・また、同社の発表を受け、仮想通貨取引所Geminiのテイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)共同創設者兼CEOが現金はゴミだとツイートしています。
目次
MicroStrategy社追加購入計画までの流れ
12月7日(月曜)、ナスダック上場のビジネスインテリジェンス、モバイルソフトウエア、およびクラウドベースのサービスなどを手掛ける企業MicroStrategy Inc.(NASDAQ:MSTR/マイクロストラテジー)が、ビットコイン(Bitcoin/BTC)をさらに購入する計画を発表しました。
MicroStrategy社は、ビットコインの追加購入のため、コンバーチブルシニア債のプライベートオファリングを通じて4億ドル、約416億円を調達する計画を発表しました。
今年8月11日にMicroStrategyは、プレスリリース内で一次財務準備資産として使用するため、手数料などを含め、計2億5000万ドル、約260億円で21,454BTCの購入を報告しています。
MicroStrategyの共同創設者であり、会長兼最高経営責任者(CEO)であるマイケル・J・セーラー(Michael J. Saylor)氏は次のように述べています。
ビットコインに投資するという私たちの決定は、企業財務プログラムに長期的なリスクを生み出していると私たちは信じている。経済およびビジネス環境に影響を与えるマクロ要因(※)の合流によって部分的に推進された投資であり、リスクに対しては積極的に対処する必要がある。
(※)マクロ要因とは、国内外情勢、天候、景気、金利などによって影響がでることを言います。
その後セイラー氏は、1億7500万ドルで16,796BTCを追加購入したことを明らかにしたほか
12月4日(金曜)にも、MicroStrategy社が追加で2,574BTCを約5,000万ドル(日本円で約52億円)で購入した事を明かしています。
MicroStrategy(マイクロストラテジー)社が資金調達計画を発表
12月7日(月曜)、MicroStrategy(マイクロストラテジー)社は、1933年に施行された証券法144Aに基づいて、適格機関投資家への転換社債の私募を通じて4億ドルの調達計画を発表しました。
同社は、運転資金のニーズやその他の一般的な企業目的が特定されるまで、財務準備方針に従ってビットコインでのノートの販売からの純収入を投資する予定であると明かしています。
※「Michael Saylor CEO of MicroStrategy Talks Bitcoin as a Treasury Asset on CNBC - November 25th 2020」
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セイラー氏は、CNBCのテレビインタビューの中で、ビットコインは現在、世界で最も安全な避難所の財務準備資産だということがあまり理解されていないと語っており、すべての面で金よりも優れているように設計されていると述べています。
現金はゴミとテイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏
MicroStrategyのビットコインの追加発表からすぐに反応したのが仮想通貨取引所Geminiのテイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)共同創設者兼CEOです。
テイラー氏はツイートで一言「現金はゴミ」だとつぶやいています。
11月30日にCNBCが報じた内容によると、ウィンクルボス兄弟は、ビットコイン価格が今後10年以内に50万ドル以上、現在の価格の25倍に達すると予想している理由を説明しました。
ウィンクルボス兄弟は、ビットコインが急激な価格上昇を見せている間、HODLingしていたとテイラー氏は語っています。
テイラー氏によると、ビットコインはゴールド2.0であり、ゴールドを破壊するというものです、その場合、時価総額は9兆ドルになると持論を述べました。
ビットコインは1日あたり50万ドルのビットコインで価格設定できると考えており、18,000ドルのビットコインが今後25倍になると考えられるため、今が購入の機会で、保有し続けると述べています。
※画像引用元:CoinMarketCap
CoinMarketCapによると、12月9日付のビットコイン価格は1BTC=190万円前後で推移しており、前日同時刻から24時間で-4.76%値下がりしています。
ただし、11月以降は多少の値動きはあるものの、一貫して上昇ラインに転じていることから、市場関係者らは再び1BTC辺り200万円台を超えるのを待ち構えている状態が続いています。