
今週もイーサリアム相場の総括をします。
 先週末は暴落が目立ちましたが、今週は平穏になりました。
 特に今週末は価格の伸びもよく、下落トレンドからの転換を予感させます。
ここ最近のイーサリアムの相場を確かめましょう。
要点
今週のイーサリアム相場
今週のイーサリアム相場を確かめましょう。
 GMO販売所の日足チャートで紹介します。
 
 
  
イーサリアムは先週末の暴落が目立ちましたが、最近は少しずつ価格を回復させています。
 とくに28日から29日にかけての伸びがよいでしょう。
28日の始値は26万7161円でした。
 29日の終値は29万7442円まで回復しています。
 この間の値幅は約11.3%です。
先週の暴落で30万円を割ったばかりなので、まだその前の水準までは遠いでしょう。
 しかしこの回復がトレンドの転換になれば、30万円~40万円台での推移に戻るかもしれません。
  
下落トレンド脱出の可能性も油断はできない
最近の値動きを見ると下落トレンド脱出の可能性も考えられます。
 しかし長期的な価格推移を見る限り、まだ油断はできないでしょう。
 直近2ヵ月分の日足チャートを確かめてください。
 
 
  
12月に入ってから段階的な価格の下落が目につきます。
 一度価格が持ち直したように見えても、それ以上に値を下げるケースもありました。
 以上からイーサリアムが今後25万円を割り込む可能性も否定できません。
価格の下落が続くことは、これまでより買いやすくなったことを意味します。
 しかし短期的な価格の上昇を狙った買いは、まだ慎重に考えた方がよさそうです。
今後のイーサリアムの価格予測は?

今後のイーサリアムの価格予測は、次のポイントにかかっています。
・イーサリアムのリブランド効果
まずはアメリカの利上げ動向に注目してください。
 25日~26日にFOMCが開かれましたが、そこで3月にフェデラルファンド金利の誘導目標を上げるという結論が近づいたそうです。
 これは3月の利上げの可能性が高まったことを示すでしょう。
利上げの結果、短期的に仮想通貨だけでなく、各金融商品の需要が冷え込む可能性があります。
 金利上昇すれば企業がお金を借りることをためらい、投資動向を弱めるからです。
 お金の流れが衰えると、各金融商品の需要も小さくなるでしょう。
以上から3月の利上げの結論までは、イーサリアムの価格推移を慎重に見守った方がよさそうです。
一方で長期的にはイーサリアムのリブランディングが相場上昇のきっかけになるかもしれません。
 「ETH1」は「実行レイヤー」に、「ETH2」は「合意レイヤー」への改称を受けました。
 イーサリアムのエコシステムをめぐり、ユーザーに正しく認識してもらうことが理由です。
たとえばETH2は、トークンの名前としては実在しないのに、ETH2という名前の偽トークンを売り出す詐欺行為がリスクとなります。
 ほかにもイーサリアムのロードマップの進捗状況により、「2.0」という呼び名がふさわしくなくなっていると財団が判断しました。
今回はレイヤーの名称が変わっただけですが、新しい名前はイーサリアムをさらに発展させるきっかけになるでしょう。
 アップデートプロジェクトを新しい段階に進めるうえで、改称が本格的な活動のサインになりえます。
 そこからイーサリアム財団が前向きなニュースを提供し続ければ、長期的な相場上昇につながりそうです。
まとめ
今週のイーサリアムは10%強の値上がりを見せるなど、回復の兆しがあります。
 しかし長期的には下落トレンドなので、まだ油断はできません。
 今後の動向を慎重に見守った方がよさそうです。
アメリカでの利上げの結論次第で、さらに価格を落とすリスクも考えましょう。
 短期的にはまだ不安定な相場が続く可能性があります。