リップル社が4月30日に発表した決算レポートによると、2019年第4四半期と比べて2020年第一四半期のリップル売却額が大幅に減少したことが分かりました。
2019年第4四半期では、1308万ドル(約14億円)販売していたのに対して、2020年第一四半期は175万ドル(約1870万円)と約85%近く売却額が減っており、遂にリップル社がリップルを売るのを辞めたのではないかと一部からは歓喜の声が挙がっています。
リップルはリップル社の売却やジェド売りと呼ばれる売り圧が定期的に訪れることから、なかなか価格が上がらない通貨として有名でした。
その為、この一件で再び価格が上昇する可能性が期待できるでしょう。
リップル社がリップル売却額のレポート発表
4月30日にリップル社が決算レポートを発表しました。
その発表によりますと、2020年第一四半期に売却したリップルの総額は175万ドル(約1870万円)にのぼるそうです。
2019年第4四半期では、1308万ドル(約14億円)販売していたことから、かなり売却額が減少したと考えられます。
尚、2019年第一四半期では機関投資家への直接売却に6193万ドル、プログラム売却で1億749万ドルの計1億6942万ドル(186億円相当)を売却していた為、この1年で比べると尚更売り圧の減少が垣間見えます。
リップルは、リップル社の売却以外にも、リップルの創業者であるジェド・マケーレブの売却(通称ジェド売り)によってかなりの売り圧があった為、その1つが減ったことでかなり価格を伸ばしやすくなったのではないでしょうか。
提携先への譲渡に懸念
一方で、提携先企業への見返りとしてリップルを譲渡していたら、結局変わらないのではないかとも言われています。
リップル社は、提携先の企業にリップルを受け渡していると言われており、リップル社自体が売却せずとも、リップルを譲渡された企業が売却をすれば、結局のところ市場への売り圧は減らないことになります。
その為、決算レポート上では一見売り圧が減ったように見えるものの、実際はそうではない可能性があるようです。
今の価格が安すぎる?
リップル社が突然売却量を大きく減らしたのには理由があるはずです。
その理由の1つとして挙げられるのが、コロナショックの影響でリップルが安くなり過ぎたということです。
元々、かなり価格が下がっていたこともありますが、コロナショックによって、一時14円台に達するほどの壊滅的な下落が起こりました。
このようなことから、今売るのは得策ではないと判断し、2020年第一四半期はリップルの売却を控えているのかもしれません。
もしこの理由が正しいのであれば、リップルの価格が回復することで、再びリップル社による売却が再開されることが懸念されます。
とは言え、逆に考えると、リップルが今後伸びるからこそ今は売り控えているとも捉えられますので、リップル社の中で今後成功する自信があるのかもしれませんね。
ビットコイン半減期に便乗できるか
リップル社が今売却しない理由として、ビットコインの半減期が近いことも挙げられます。
過去の歴史を参考にすると、ビットコインの半減期が来た場合、必ず価格を大きく上昇させています。
その為、今回のビットコインの半減期でも同様に、ビットコインの価格が大きく上昇するのではないかと予想されているようです。
ビットコインの価格が暴騰すれば、リップルの価格も連動して暴騰するはずですので、ひとまず今は様子見でビットコイン半減期が来るのを待機しているのではないかと考えられています。